日本ハムの斎藤佑樹投手(31)が9日、ロッテ戦(ZOZOマリン)の3回途中から救援登板し、3回1/3を投げて無失点と好投した。

 この日が一軍再昇格後初登板の斎藤は6点ビハインドの場面からマウンドへ。直前に満塁弾などで5点を失う嫌な流れが漂っていたが、角中を空振り三振に打ち取ると、続く井上には左前打を許したものの、その後はピシャリと打ち取る上々の内容だ。

 4、5回は被安打1に抑えたが、6回途中で首筋を痛めるアクシデントもあり、この回の途中で降板。それでも、斎藤は「すぐ治ったので大丈夫です」と笑顔を見せた。直近の二軍での登板は最長2回の救援だったが、「投げるしかないですから。深く考えずにシンプルに投げました」と手応えを口にした。

 一軍の舞台でも存在感を発揮できたが、ファームで調整中の際、とあることで若手選手から注目を浴びていた。それは新しい愛車だ。春に買い替えたばかりの新車(黒の高級国産車)に対し、チーム内から「やっぱりカッコいいよなぁ」「いい車、乗ってるなぁ」と憧れの声が続出。中でも目を輝かせたのが、成長著しい高卒2年目左腕の北浦で「佑樹さんの乗ってるやつが一番カッコいいですね!」。

 北浦はチームの規則から、まだ車の運転はできないが「この間、買い替えたばかりのはずなので、自分が運転できる2年後くらいだと、ちょうど佑樹さんも買い替え時…。そのときに譲ってもらえないかお願いしてみようと思います」と夢を膨らませた。

 このことを斎藤本人に伝えると「気持ちはうれしいけど…自分に聞いちゃダメでしょ」と苦笑い。「自分ができるアドバイスがあるとしたら、どうせ買うなら新車を買ったほうがいいと思うよ!ってことかなぁ」と笑顔を見せた。

 かつて、車の話題で世間をにぎわせた斎藤は今の愛車にも熱い視線が注がれている。