中日・石橋が球団初の快挙 高卒捕手が1年目でスタメンマスク

2019年07月10日 16時30分

高卒1年目とは思えないほど堂々としている石橋

 中日のドラフト4位・石橋康太捕手(18)が9日の広島戦(ナゴヤドーム)に「8番・捕手」で先発出場。高卒ルーキーが1年目にスタメンマスクをかぶったのは2リーグ制後、球団初の快挙となった。

 6回まで3投手を好リードすると、バットでも1点リードの5回二死一、三塁の好機で右翼線を破るプロ初安打となる2点適時三塁打を放ち、チームの3連勝に大貢献。黄金ルーキーの根尾より先に初安打を達成した。

 伊東ヘッドが「最初にしては良かったね。この先が楽しみ。物おじせず、オドオドしていないところがいい。今このチームに必要なのはこういう若い力。他の選手の刺激にもなる」と目を細める中、ヒーローとなったはずの石橋はまさかのネガティブ発言を連発だ。

「自分はあの大観衆の前でビビってたのが、たまたま勝ったからよく見えただけなのかもしれない。絶対、プロ野球の人生って、成功よりも、悔しいとか、苦しいとかの方が多いと思いながら今日のヒーローインタビューを受けていた。自分は焦っちゃう性格だけど(相手の)会沢さんは落ち着いていた。あれが本物の捕手だと思った。もっと足元を見つめてやっていかないといけない」と一切の慢心はない。

 しかし、その性格をプラス思考にして「今日は不安なことばかりだったけど、逆に言えば、そこでいいこともイメージできるし、その結果を気にせず、自分のできることをやろうと思った」。細心の注意がこの日の活躍につながったというわけだ。名捕手で名将だった野村克也氏はボヤキ節が有名で「ネガティブでないと捕手は務まらない」という格言を持つが、石橋はそんなノムさんの超一流の思考をすでに兼ね備えているようだ。