独走巨人に不穏情報 二軍でゲレーロが爆発寸前

2019年07月10日 16時30分

今年も火種になりそうなゲレーロ

 このまま単独飛行となるのか。巨人は9日の阪神戦(甲子園)を1―0の零封リレーで振り切り、貯金を今季最多の16とし、2位DeNAとのゲーム差を8・5に広げた。セ・リーグの貯金を独占したまま独走態勢を固めつつある原巨人ではあるが、不穏情報も…。ファームで好調を維持しながら昇格機会に恵まれない助っ人砲が暴発寸前となっている。

 勝利への執念が実を結んだ。まずは攻撃面だ。最少リードの9回、原監督は連続四球で得たチャンスに4番・岡本に送りバントを指示。これにプロ初犠打で応え、チャンスを広げた。結果的に無得点に終わったが、その裏の守りでも3番手で送ったマシソンが二死を取ったところで左の田口に交代。慎重には慎重を期して27個目のアウトをもぎ取った。接戦をモノにした指揮官は「勝ち切ったというか逃げ切ったというか…。本当に小さな差ですけどね。1―0で勝ったというのは価値はあると思いますけどね」と満足そうに振り返った。

 貯金生活は巨人だけで2位以下の5球団は全て借金生活に突入。前半戦を終える前にリーグの火も消えかねない勢いを見せているが、火種もくすぶっている。それが不振を理由に6月19日に二軍降格となったアレックス・ゲレーロ外野手(32)だ。この時、首脳陣から求められたのは何よりも「結果」。そのゲレ砲のアベレージは徐々に上向き、この日のイースタン・ヤクルト戦(戸田)では2打数1安打。通算では打率3割8分5厘、5本塁打、12打点としている。

 ただ、さまざまなチーム事情が再昇格の道を阻む格好に…。最大の壁は4人の外国人枠の問題がある。吉村打撃総合コーチはゲレーロについて「形としては良くなっているけど、そこは(4枠の)兼ね合いがね。後ろの投手は大事だからね」とピシャリ。現在、一軍の助っ人登録はビヤヌエバとマシソンの2人だが、首脳陣はオールスター明けから途中加入したデラロサ(前ダイヤモンドバックス3A)とメルセデスの昇格を検討中で、ゲレ砲が入る隙間は見つからない。

 では、打率2割2分で低空のビヤヌエバと野手同士の入れ替えはどうか。同コーチは「三塁をしっかり守れるからね。ファームではビヤも打つよ。(ゲレーロが守る)左翼はいるし、代打だけならナカジ(中島)がいるからね」。ビヤ砲の守備力は高評価されている上に左翼は亀井や陽岱鋼、岡本、重信、立岡と候補は多数いる。

 ゲレーロの二軍生活が長引くのも致し方ないが、本人のうっ憤は膨れ上がる一方だ。ファームからは「最近では、首脳陣への不満を周囲に隠すこともなくなってきてしまっています。文句を言ってもしょうがないんですけど…」との声も漏れ伝わっている。

 この日は陽岱鋼が右足親指の付け根の不調を訴え、ベンチからも外れて緊急欠場。指揮官は「足の方もあまり良くないということだったんで、急きょ重信を1番で。幸い、野手を18人連れてきていたから“上がり”という形でできたんで。岱鋼はやっぱり様子を見るというところ」と説明したが、ゲレーロはちょうど1年前にも造反騒動を巻き起こした“前科”がある。暴発しなければいいのだが…。