西武・山川穂高内野手(27)が8日、ソフトバンク戦(東京ドーム)で6月20日の中日戦(ナゴヤドーム)以来13試合、28打席ぶりとなる28号ソロを放った。

 空振り三振、三ゴロで迎えた5点を追う6回の第3打席、ソフトバンク先発・ミランダの外角チェンジアップを捉え、左翼席に運んだ。長いトンネルを抜け、ようやくレフトスタンドの西武ファンと「どすこい!」を唱和。喜びを分かち合った山川は「打ったのはチェンジアップです。打ててよかったです!」と安堵した。

 打てないことからメンタル的にも追い込まれ、ここ数日は試合前練習中に外野へのノック、ペッパー、打席での歩幅の変更など思いつくまま、あらゆることに手を出し、不振脱出のキッカケを探した。常に前向きな男が「ダメダメですね。フォームから何から全てがズレている」と弱音を吐いた。

 それでも今季80試合目での28号到達は、47本塁打を放った昨年の90試合目(8月1日ソフトバンク戦)を10試合上回るシーズン50発ペース。まだまだ反攻の余地は十分に残されている。