西武・中村 まさに「ミスター・フルベース」走者一掃で打点王争いも同僚・山川に肉薄

2019年07月05日 12時16分

 西武の「ミスター・フルベース」中村剛也内野手(35)がまた期待に応えた。

 4日の日本ハム戦(札幌ドーム)を8―2で勝ち同一カード3連敗を阻止した西武。3―0の7回無死満塁のチャンスでは、今季5度目の5番に座った中村が左中間へ試合を決める走者一掃の3点適時二塁打を放ち、打点王争いでトップを走る同僚・山川(67打点)に4打点差と迫る63打点を挙げた。

 これで中村は今季22度回ってきた「満塁機」で2本塁打を含む20打数9安打の打率4割5分、実に全打点の44%に当たる28打点を満塁の場面で稼いだことになる。

 パ・リーグ打撃2冠を走る山川が27号本塁打を放った6月20日の中日戦(ナゴヤドーム)以降、9試合連続打点なしと足踏みしている間に11打点を荒稼ぎした実力者が2015年以来、4年ぶり4度目となるタイトルをも視野に入れてきた。

 中村は「満塁は好きじゃない。押せ押せの時はいいけど、緊迫した場面で打たなきゃいけない時はしんどい。苦手です」と“満塁嫌い”を公言しているが、この日はすでに3点をリードした比較的気楽な満塁機。その場面を「(特別な意識は)何もなかった。ヒットは狙っていった」と振り返った。

 打順構成上、相手が対戦に神経を使う山川、森の後の5~8番に座る中村の「満塁男」ぶりは首脳陣の狙い通り。

 赤田打撃コーチは「最近はボクと黒瀬(スコアラー)が『また次、満塁で回ってくるよ!』とネクストに送り出したりしている。本人は『えー、また!』というリアクションですけど、最近は満塁慣れしてきたのか『よっしゃ、満塁だ!』という雰囲気になってきている。状況に応じて内角を読み切って詰まらせながらヒットにしたり、右打ちをしたり状況に応じた仕事をしてくれるのでありがたいです」と感謝しきりだ。

 辻監督も7回の打席への向き合い方に「山川が歩かされて喜んで行ったよ、あいつ。ゴロを打たないように気をつけて。チャンスでビビってるヤツがいるけど、そういうところを他の選手にも見習ってほしい。ああいうふうになってほしい」と絶賛しながら、頼もしい満塁男の仕事人ぶりに目を細めた。