巨人・岩隈はいつ一軍へ 日米通算170勝右腕の胸中は…

2019年07月05日 16時30分

苦闘の続く岩隈だが、心は折れていない

 巨人・岩隈久志投手(38)がジャイアンツ球場で我慢のシーズンを送っている。メジャーから8年ぶりに日本復帰。昨オフに断行した大型補強の目玉の一人として注目を集めたが、春季キャンプ一軍スタートも3月以降はファームでの調整を余儀なくされている。依然として一進一退が続く日米通算170勝右腕の胸中は――。

 5月中旬におよそ2か月半ぶりにブルペンに入って以降、順調にステップを踏んでいた岩隈だったが6月上旬、いよいよ打者相手に、という矢先にペースダウン。今は一昨年に手術した右肩と、投球動作時の体のバランスを慎重に見ながら調整する日々を送っている。4日にはブルペンに入ると、珍しく左投げでネットスロー。その後、右でシャドーピッチングを行った。

「ある程度、状態は上がってきたけど、ここからちょっと足踏み状態。(上半身と下半身の)バランスが合わないと崩れて、状態自体も少し落ちる感じがあったんで『少し様子見しようか』というのが長くなった感じ。肩の影響? ちょいあります。日によるんだよね。(今は)あまりいいとはいえないけど、キャッチボールの感じでは全然悪くなかったなという感じです」

 ここまで長引いている原因はもう一つ、日米のボールの違いも影響していたという。「やっぱり違うね。前(NPB球で)やってたっていってもね…。意外と投げづらい。ボールの“かかり感”が違うかなっていうか、多分力の入れ方も(メジャー球と)違うんでしょうね。特に真っすぐ。力が入っちゃう分、ボールがまったくいかない。力が伝わらない感じなんですよ」

 復帰は最速で8月中を目指している。右肩が安定すれば、すぐ打者相手に投球→実戦形式の投球練習→二軍戦に登板の“メジャー式”を経ての一軍復帰を見据えているが、レギュラーシーズンは後半戦に突入している時期だ。

「焦り、ありますよ。6月上旬かな、『行くぞ』ってなったところで白紙というか、少し落ちてしまったので…。早く投げたいという気持ちが出てきてしまっているから」

 気持ちに反して上向かないコンディション。正直、心が折れそうになることもあるのでは――。岩隈は「それはあんまりないかな。それでやってきているし、結局こうやって日本に戻って、この環境でやらせてもらって一日一日、自分の目標、目的を持ってやっているんで」と語ると、こう続けた。

「そりゃ一軍で投げてれば楽しいし気持ちいいでしょ。それに比べたら『もうダメかな』ってなるかもしれないけど、そうは思ってない。去年マイナーで1年やって、やりたいことができない状況で、なんとかゲームは投げられたけど、今思えばちょっと(理想とは)程遠かった。でも日本に戻って、やるからにはまたしっかり戻してやりたい気持ちがある。目的を持ってやれているから」

 正念場となる夏場に、岩隈が8年ぶりの復活マウンドに立てば、間違いなくチームにさらなる追い風を生む。「今は止まってしまった段階だけど、これが上がってくると信じて、しっかりとトレーニングと治療をやっていきます」。背番号21の雄姿を見られる日はいつか。