不振のソフトバンク・上林を支える恩師の言葉

2019年07月02日 16時30分

不振にあえぐ上林

 首位を快走するソフトバンクで、まさかの苦しいシーズンを送っているのが上林誠知外野手(23)だ。目標にトリプルスリーを掲げるなど飛躍を誓った今季だったが、キャンプ中の右でん部の張りにより、打撃の調子が上がらずシーズンに突入。4月17日のロッテ戦では右手甲に死球を受けた。交流戦から復帰したものの本調子には程遠く、ここまで44試合で打率1割8分8厘、6本塁打、17打点と低空飛行が続いている。

 自らへの期待も大きかっただけに不本意な数字への悔しさは大きいという。「まだ終わってないですけど、こんなはずじゃなかったというか。結果を残している人を見ると『いいなあ』と思ってしまう。周りを見ても自分を見ても落ち込んでしまう」と上林。

 ただ、それでも「こういう状態でどこまでできたかも、来年以降に生きてくると思う」。現在の苦境を将来的な糧にしようと、自らを奮い立たせて懸命に前を向いている。支えとなっているのは、プロ入り後に仙台育英高の恩師・佐々木順一朗監督(現学法石川監督)からかけられたこんな言葉だ。

「高校の監督からも『プロ野球の世界に入ったということは一つの夢をかなえたということ。夢の中にいる最中なんだから悩むな。ほかの人からしたら憧れのところにいるのに悩んでるんじゃない』と言われましたしね」

 シーズンはここからが佳境だ。「こういう中でも応援してくれている人がいる。そういう人たちを喜ばせるため。チームのため。そこを優先に考えた方が結果もついてくると思う」。敬愛する恩師の言葉を胸に静かに巻き返しに燃えている。