困惑の広島・大瀬良 大炎上2つの原因

2019年06月29日 13時00分

原因不明の炎上でKOされた大瀬良(中)。試合後は多くの記者に囲まれた

 鯉のエースが原因不明の不調に苦しんでいる。広島は28日、DeNAに今季ワースト17安打を浴びて3―13で大敗した。誤算は3被弾を含む自己ワースト12安打とメッタ打ちされ、今季最短5回途中7失点KOの大瀬良大地(28)。心配なのは2戦連続の大炎上も本人と周囲にこれといった自覚症状がないことだ。

 初回にロペスに先制ソロを浴び、2回以降も4イニング連続で先頭打者に安打を許した。4回は筒香に2ラン、5回はソトの3ランなどで失点を重ねた。大瀬良は「僕が試合を潰してしまった。申し訳ない」と肩を落としたが、緒方監督は「体の状態が悪いってわけじゃない」と言う。多少の疲れはあったとしても、直球は常時150キロをマークしていた。

 大瀬良の炎上は6回4被弾6失点のロッテ戦から2戦連続。「まんべんなく球種を打たれた。気持ちよく振られてしまいました。こうなるということは何かあるんでしょう。それがフォームか、配球なのか、それとも違う何かなのか…。反省して次につなげたい」と話したが、困惑の色を隠せない。エースの突然の乱調には佐々岡投手コーチも「球自体のスピード、キレはあったように見えたけど…」と首をかしげるばかりだ。

 一方、ライバル球団は大瀬良不調の原因をこう見ている。セの某フロントは「球に力はあるし、相変わらずいい投手。ただ、開幕から何か月かたてば配球傾向は出てくるし、マシンや設備次第で最新のフォーム、球筋のチェックもできる。DeNAのようにデータアナリストとかも入ってきて今の野球は化かし合い。広島の場合、選手とスコアラー任せな部分が大きいんじゃないか」と“頭脳戦”をポイントに挙げた。

 また、この試合を偵察したスコアラーの一人が指摘したのは交流戦の影響だ。「直球自慢のパの投手との対戦が続いたから、セの打者の目が速い球に慣れているのもあるのでは。悪くはなかった今永が(2被弾と)打たれたのもそういうことかも。2人ともパワーピッチャーだけど、緩急で勝負するタイプではないからね」

 首脳陣は大瀬良の復調を信じ、ローテーション通りに次戦も託すつもりだが…。故障や疲れでは片付けられないだけに、今回の問題はなんとも厄介だ。