中日・根尾昂内野手(19)が26日、フレッシュ球宴(7月11日、楽天生命パーク)に選出され「とても光栄に思っている。チャンスはそう多くないと思うので、一つの試合として勉強できるようにやっていきたい」と意気込みを語った。

 チームは現在、借金8でリーグ5位にあえいでいる。チーム内外では「持っている男」として根尾の一軍待望論が高まっているが、そこに“待った”をかけるのは石井二軍打撃コーチだ。

 根尾の一軍昇格について「まだ絶対ダメ。今、上がっても、しょうがない。一番大事な時だから。やっと今、全部60点ぐらいになったところ。75点以上になったら一軍に行ってもいい。あとちょっとだけど、その15点をどうやって上げるか」と力説する。

 超大物ルーキーとして鳴り物入りで入団したが、石井コーチに言わせれば「最初はひどかった。守備だって15点、打撃でも15点ぐらいしかなかった。最初、自分で何が良くて悪いかも分からなかった」とバッサリ。それでも、最近の根尾は「『今日はダメですね』という言葉が出てくるようになって、なんで悪いかが分かるようになってきた。ダメも必要で、ダメでもいいんだよと言っている。どうしてダメかというのを自分で一つずつ掘り返していけばいい」。

 とはいえ、根尾のセンスについて、石井コーチは「やはり抜群。ダメなときは点で打ってしまうけど、いいときはインパクトが同じ位置で長く、グッと打てる。変化球でも何でもかんでもブーン、ブーンと振っていたのが、今は対応できるようになってきた。逆に言えば15点から40点以上、上がっているのはすごいこと」と舌を巻く。根尾が一軍で大暴れするのは、もう少し先か。