セ最下位に苦しむヤクルトの希望の星 本塁打・打点を量産する村上の単純思考

2019年06月22日 13時00分

 今季ワーストの借金15でセ・リーグの最下位に沈むヤクルトにあって、希望の星となっているのが2年目の村上宗隆内野手(19)だ。21日のロッテ戦(神宮)では3打数3三振と不発に終わったが、ここまで19本塁打は僚友・山田哲とともにリーグ3位タイで、54打点は同トップ。高卒2年目以内でのシーズン19本塁打は1964年の高山忠克の18本塁打を抜き球団史上最多で、あと1本出れば94年の松井秀喜(巨人)に並ぶ。

 本塁打量産の裏には、10代らしからぬシンプルな思考がある。同期入団の塩見は「アイツは人からよく見られようという気がないんです。タイプの違いもありますが、僕なんかは『うまくやろう、首脳陣からよく見られよう』と、いろんなことを考えながらプレーしている。村上の場合は一本の線が通っていて、今は『強く振る』ということ以外は頭にない。余計なことを考えてないから打席でも普段からもどっしりしている。大物としか言いようがない」と証言する。

 開幕を三塁で迎え、最近は主に一塁を守る村上はリーグワースト2位の11失策。ミスをした日は試合後に反省の弁を口にしているが、試合中は気にするそぶりを見せることすらないという。ひとたび試合が終わればベテランの雄平に「ユウヘイヘーイ!」と“肩パン”するなど、上下関係でも余計な気遣いをせず、のびのびと振る舞う一面もおなじみだ。

 5月半ばから始まった16連敗中には、村上はチーム内での自らの役割について「チームを引っ張ったり背負ったり、ここで自分が決めなきゃという意識はまったくない。1年目と変わらず、今は必死にレギュラーを取りに行くだけです」とも話していた。長所だけを一本気に磨くシンプルな姿勢が、村上にはプラスに作用しているようだ。