阪神借金生活回避 連敗中もチーム一丸!矢野監督の“しゃべり場”効果

2019年06月22日 13時00分

決勝の押し出し死球に苦笑いの矢野監督

 なんとか借金生活は回避した。阪神は21日の西武戦(甲子園)を5―3で制し、連敗は6で止まった。再三の好機を生かせない重苦しい展開だったが、7回に梅野の押し出し死球で勝ち越し、岩崎、藤川、ドリスの救援陣が零封リレー。矢野燿大監督(50)は「連敗中は苦しかったが、前を向くしかない。しんどいからこそ楽しみたいというのがあった」と笑顔を見せた。

 前夜は走塁ミスを犯した木浪にベンチで公開説教するなど決していいムードではなかった。それでも指揮官は「試合前に(木浪と)話をした。失敗を恐れることが一番成長を止める。そういう確認をしているんで」とケアを怠らず「(練習で)打球が顔に当たっていた。俺が殴ったわけではない」と報道陣の笑いまで誘った。

 連敗で最大6あった貯金が目減りしていく中でも、チームは一丸ムードを保てていた。要因は矢野監督による“食事会効果”で、チーム関係者は「キャンプ中から監督は分け隔てなく、ほとんど全ての選手と食事に行ってコミュニケーションを深めている。どんなに忙しくてもタイトなスケジュールの合間を縫って選手と食事をともにして話をしている」と明かす。自腹でベテランから助っ人、新人らほぼすべての選手を“招待”。テーブルを囲み、ひざを突き合わせることで、ユニホームを着た仕事中にはできないような本音トークで絆を深めていたわけだ。

 チームのために汗を流す裏方に対しても思いは同じ。11日のソフトバンク戦(ヤフオクドーム)後にはスタッフ数人を食事に連れ立って慰労する気配りをみせていた。当日は4時間42分の長時間ゲームで中止も危ぶまれたが、指揮官の「やっぱり行こう」という鶴のひと声で決行。参加したスタッフが「監督が一番疲れているはずなのに」と感激したのは言うまでもない。今後も矢野流コミュニケーション術で荒波を乗り越えていく。