阪神「矢野ガッツ」 問われる真価

2019年06月20日 16時30分

うつむく矢野監督

 好調だった矢野阪神が最大の危機に直面している。19日の楽天戦(甲子園)も延長10回、4―9と敗れ2カード連続の負け越し。今季ワーストの5連敗で最大6あった貯金はついに1に減った。

 試合は大山の10号3ランで先制するも、先発の青柳が5回途中4失点KO。福留が右ふくらはぎ筋挫傷の影響で3試合連続スタメン落ちと戦力を欠き、最後は守屋ら救援陣が力尽きた。矢野燿大監督(50)は「(全体的に得点を)決められるところがあったんだが…。(欠場した)福留は脚の状態もあるから」と苦しい表情だった。

 貯金生活に沸いていた球団内の雰囲気も変わりつつある。この日は藤原崇起オーナー(67)が観戦し、チームの苦しい現状に「これを糧にして。一番は我慢、我慢して次のチャンスを待つ。そういう時期だと思う。まだ(シーズンは)半分もいってませんから」と必死の弁護を展開。そして「今、水が濁っていても我慢すれば(汚れが)沈んで水はまたきれいになる」とのたとえ話まで披露して事なきを強調した。

 また、フロントからも「今年はいける!とか…。そんな簡単なことではない。これまでのウチがうまくいきすぎ。巨人とか他球団と比べると本当の力は足りない。期待はありがたいが、大きすぎるんです」と、周囲の期待を“火消し”する声まで出始めている。

「矢野ガッツ」などナインとともに熱く盛り上がるチームカラーはビジネス界からも熱視線を浴びていたが、本物かどうかはこれからか。