ソフトバンク・松田宣 2打席連続弾の裏に王会長の親心

2019年06月19日 16時30分

大暴れした松田宣

 ソフトバンクが18日のヤクルト戦(神宮)に6―4で勝ち、交流戦首位の座をがっちり守った。立役者は2本塁打3打点の活躍を見せた松田宣浩内野手(36)だ。2回に右翼席中段へ15号先制ソロを叩き込むと、4回は外角低めの変化球をバックスクリーンへ技ありの16号2ラン。この日は2本のアーチが勝利に直結し、喜びもひとしおだった。

 打棒好調の36歳は、14日のDeNA戦に続く1試合2本塁打。だが、その試合はチームが敗戦したこともあり、素直に喜ぶことができなかった。事実、舞台裏ではチームリーダーゆえの“十字架”を背負っていた。

 DeNA戦後、松田宣は直接、チーム内からこんな声をかけられたという。「2本ホームランを打ってもチームが勝たないと意味がないよね」。だが、身を硬くした松田宣を救ったのは、その発言をその場で聞いていた王会長だった。

「今のままでいいんだよ、松田。いいホームラン出ているじゃないか。今やっている通り思いっきりやれば、それでいいんだ。気にするな」

 チームの勝敗を背負うことで、松田宣らしい思い切りのいい打撃を消さないための親心だった。

 尊敬する王会長の言葉を胸に、翌15日のDeNA戦ではチームを勝利に導く適時打も放った。そして、この日は大車輪の活躍で文句なしのヒーローに。「力を合わせて優勝したい」。程よく力の抜けたマッチが、交流戦首位を走るソフトバンクを力強くけん引している。