中日が17日のロッテ戦(ZOZOマリン)に5―4で逃げ切って薄氷の勝利を挙げた。前日は救援陣が総崩れで、5点リードの9回に一挙6点を奪われて屈辱の大逆転サヨナラ負け。この日も終盤に追い上げられたが、1点リードの8回はロドリゲスが無失点、9回はR・マルティネスが無死二、三塁のピンチを何とか切り抜けた。

 竜投手陣の一部は前日の悪夢を払拭しようと、その日の夜に焼き肉店とカラオケ店をはしごして気持ちの切り替えに成功していた。参加メンバーは前日にサヨナラ打を浴びたロドリゲス、先発で5回無失点の好投も勝ち星が消えた清水、この日、先発して4勝目をマークしたロメロ、谷元や岡田ら。

 もともと試合前に食事に行く約束をしていたというが、参加した福は「去年までなら、負けたならやめようかなとなっていたと思う。だけど、与田監督になって常日頃から『切り替えろ』と言われているので、メンタル的に落ち込んだままよりも、気持ちを切り替えるためにも行こうぜとなった」と打ち明ける。

 カラオケはロドリゲスの要望もあって急きょ行くことになり、はしゃいだ様子をロドリゲスがインスタグラムのライブ動画で配信。福は「ロドリゲスが陽気にスペイン語圏の歌を歌って、それを訳も分からないのに清水に歌わせたり、日本語の歌も歌ってテンションを上げていた。ロドリゲスが発散して今日、こうやっていい投球をしてくれたので行って正解だった」。清水も「先輩方に誘ってもらいました。いい気分転換になりました」とニッコリ。

 与田監督は「嫌な負け方をして、間が空くと嫌なイメージが残る。次の試合でいい勝ち方をしたかった」。悪夢を払拭した竜投手陣は今後、期待できるか。