阪神・西 古巣相手に粘投も勝てない謎

2019年06月15日 13時00分

粘りの投球も8回に降板となった西

 国内FA権を行使して阪神に加入した西勇輝投手(28)が14日のオリックス戦(京セラドーム)に先発し、8回途中5失点で6敗目(3勝)を喫した。初回に許した2ラン以外はほぼ完璧な投球をみせていたが、2点リードの8回に急変。3連打で1点差に迫られ、バトンを受けた藤川が火消しに失敗して逆転負け。矢野監督は「みんな一生懸命やってくれた。俺が一個(判断が)遅れたくらい。継投が遅れたかなというのは反省」と肩を落とした。

 移籍後初の古巣との対戦で返り討ちにされた西は「力不足。ただ、それだけです。終盤が課題なので、乗り切れるようにいいイメージをしながら次のマウンドに上がりたい」と悔しさをにじませた。これで5月10日の中日戦を最後に1か月以上も勝ち星がない“ドツボ状態”。開幕から先発枠を守り、登板する試合ほぼすべてでクオリティースタート(6回以上を自責点3以内)を達成する抜群の安定感を発揮しているのに、なぜか…。

 チーム関係者も「粘り強く試合をつくっているし、マウンドでのテンポも良い。それなのになぜ勝てないのか。もっと打線の援護をもらってもいいはずなんだが…」と首をかしげるばかり。何とか右腕に白星を挙げてもらおうと「いつも球数が少ないので長い回を任せられるが、軌道に乗るまでは7回までと決めて投げてもらうのもありかもしれない」(球団幹部)と意見は様々だが、明確な答えは出ていない。

 一方で、古巣の関係者は「まったく不思議ではない。いつもこれくらいの投球はするけど、勝ち切れずに10勝10敗くらいに落ち着く」と冷静に分析している。いずれにせよ、西に勝ちが付かないとチームは勢いに乗れない。そろそろ勝利の女神を振り向かせたいところだ。