中日・松坂 リミッター解除宣言「いつでもいける」

2019年06月16日 11時00分

甲子園で力投する松坂。やはり聖地が似合う

【楊枝秀基のワッショイ!!スポーツ見聞録】平成の怪物も思わず天を仰いだ。右肩痛からの復帰を目指す中日・松坂大輔投手(38)が14日のウエスタン・リーグ阪神戦(甲子園)に先発し、4回1失点にまとめた。唯一の失点は岡崎太一捕手(35)に浴びたソロ。その一打が同選手の今季一、二軍通じての初安打だと知らされると「ええっ! 本当ですか? あんなにうまいバッティングができるんだったら、こっち(二軍)にいちゃだめでしょ。そう言っといてくださいよ」と絶句し“仰天被弾”に余裕の笑顔をみせた。

 5―0の3回だった。先頭の岡崎に対して逃げる変化球などで2―2とカウントを整えた。「完全に目付けが外。簡単に見逃し三振を取れると思ってました」。しかし、勝負球に選んだ内角スライダーを見事に左翼席へ運ばれた。日米プロ21年目の右腕も「ちょっと岡崎くんには予想していなかった打撃をされた。きれいに打たれましたね」と脱帽だった。

 松坂が失点を笑っていられたのは投球内容が良かったからだろう。両コーナーにツーシーム、カットボールを投げ分けて有利なカウントをつくり、曲がりの大きいスライダーとチェンジアップで打者を料理。走者を背負っても低めのツーシームを打たせ「程よくピンチもあったし、イメージ通りにゴロを打たせたいとことろで打たせられた」。16人に62球、4安打4奪三振1失点の内容に、令和スタイルの松坂がちりばめられていた。

 一方、試合後に松坂からのメッセージを伝え聞いた岡崎は「えっ、僕に伝言!?」と驚きの表情。若手6投手をリードし、5被本塁打など10失点の結果に「しっかり反省しないと」と笑顔はなかったが、松坂打ちは素直に喜んだ。「中学生のころから見ていた存在ですからね。1本打ててよかったと思うし。対戦できたこと自体もうれしいです」と、テレビで見ていた3学年上のスーパースターに思いをはせた。

 順調なら次回登板は21日からのウエスタン・リーグ広島戦(ナゴヤ)となる見込み。松坂は「もう(球数に)制限をかけて投げる必要はないかなと思う。気持ち的にはいつでもいけるという気持ち。あとは使ってくれる人の判断」とリミッター解除を宣言する。うまくいけば、交流戦明けの一軍復帰も夢ではない。