阪神 ソフトB戦完敗も…矢野監督のおかげで株主総会“完封”

2019年06月14日 16時30分

試合は敗北も矢野監督(左)のおかげで株主総会は“完勝”

“波乱なし”は矢野のおかげ! 阪神タイガースの親会社である阪急阪神ホールディングス(HD)の株主総会が13日、大阪市内で行われ、全国から3510人の株主が集結した。

 昨年の株主総会では質疑応答の場で質問した株主17人中、7人が「いつになったら優勝できるんだ」「外国人選手がずっとダメやないか」など阪神球団や電鉄本社への不満が爆発。一方で野球に興味のない株主から「いいかげん、阪神(タイガース)の質問はやめてもらいたい!」と“内輪もめ”に発展するなど大荒れとなったが、今年はグループ事業の質疑が大半で、ある意味“無風”で終了した。

 男性株主の一人が、今季の失策数が12球団ワーストの56(13日現在)であることに「ミスが減れば悲願の優勝も夢ではない」と注文したものの、阪神の藤原崇起オーナー(67=阪神電鉄会長)が「一人ひとりのミスがあるが、今年のチームはお互いのミスを補完し、お互いの特長を出して戦ってます。一体感が出ています」と対応して事なきを得た。他にもドラフト戦略への疑問や「甲子園でイカ焼きを売って」など珍要請まで出ていたが、失笑も多く昨年のような責任追及ムードはどこにもなかった。

 ある本社幹部は「これも頑張ってくれている今の監督のおかげだ」と感謝している。就任1年目の矢野燿大監督(50)の下、昨年最下位だったチームは13日現在、33勝28敗3分けで貯金5のリーグ3位と健闘中だ。藤原オーナーも「ファン(株主)の皆さんがいいね! と思ってくれた結果です」と、波乱なしの総会を振り返った上で「やはり矢野監督がうまくコーチ陣とともにチームをマネジメントしてくれている。投手陣も誰かがケガしても代わりが出る。鍛えてきた成果が集まっている」と評価。9日の日本ハム戦サヨナラ劇勝後、涙腺が崩壊して「男泣き」した指揮官の話題にも触れ「いいことです。一生懸命やるから泣くんです。自然に出るんです」と路線継続を望みながら絶賛した。

 過激な株主を黙らせて本社での評価上昇中の矢野監督。この日のソフトバンク戦(ヤフオク)は0―3で完敗したが「仕方ない。明日から点を取れる形をしっかりとつくれるようにする」とキッパリ。頼もしい限りだ。