西武が13日の巨人戦(メットライフ)で前チームメート・炭谷銀仁朗捕手(31)から“恩返し3ラン”を浴びるなどして2—8と完敗。初戦こそブルペン4投手の完封リレーで先勝したものの、西武を知り抜く炭谷がスタメン出場した2試合でひねられ、2カード連続負け越しで勝率5割に逆戻りした。

 辻監督は開口一番「もうあの3点よ。あれがなかったらまだ分からなかった。あれが全て」と1点ビハインドの4回、炭谷に打たれた3号3ランの場面に言及。「初球、ど真ん中やろ。特徴は知ってるのに…。最初は引っ張ってきて、追い込まれたらおっつけてくるタイプというのは。そこであれはないよな」と初球の入り球が不用意なチャンスボールとなった先発・郭の失投を嘆いた。

 投手陣への注文は5回に四球がらみで阿部に3号2ランを浴びた2番手・小川にも及び「そんなピッチングしてると、守ってて疲れちゃうと言ってやった。なんなんだ、あの間は…。もっとボールをポンポン投げていかないと。コントロールがいい投手だなんて向こうは思ってないから。それが武器やろうと。真ん中投げてどっちかにいくやろうと、それぐらいの気持ちで投げないと」とボヤキは止まらなかった。