巨人・岡本の尻に火 新4番に大城浮上

2019年06月13日 16時30分

3試合ぶりの安打となる適時二塁打を放った岡本

 巨人は12日の西武戦(メットライフドーム)に9―4で逆転勝ち。主役の座をさらったのは西武からFA移籍し、決勝打に本塁激走と大暴れした炭谷銀仁朗捕手(31)だ。一方で4番復帰した岡本和真内野手(22)の状態も気になるところ。大ブレークした昨季に比べればどうしても見劣りしてしまう成績で“新4番”のダークホースとして意外な男の名前が浮上している。

 ベテラン捕手が痛烈な恩返しだ。先発マスクをかぶり、古巣との移籍後初対決となった炭谷は2―3とされた直後の4回無死二、三塁の好機で逆転の2点打。8回には二死満塁から亀井の左翼線二塁打の間に一塁から一気に生還。一度はアウトが宣告されるもリクエストによるリプレー検証で判定が覆り、走攻守で輝きを放った。

 試合後、原監督も「打つ方でも存在感ありましたね。ここの球場で培ったというかね。(リード面では小林)誠司も少しでも近づけるように。生きた教材のなかでね。(8回は)非常にいいスライディングだった」と穏やかな表情で賛辞を並べた。

 1勝1敗の五分に持ち込んだこの試合では、4番岡本にも4試合ぶりの適時打が生まれた。本人は「うまく逆方向へ打ち返すことができました」と淡々と振り返ったが、実際のところ調子はどうなのか。打撃不振の影響で4日の交流戦初戦で6番に降格。坂本勇、阿部にその座を譲った。7日のロッテ戦から4番に復帰したが、ここまでの5試合は19打数4安打3打点1本塁打。完全復調とまではいっていない。

 そうしたなか、チーム内からは「監督は一度、替えた4番を再び替えることに、ちゅうちょすることはないでしょう。和真にとってはキャリアも実績も十分の坂本や阿部が4番になるよりも、刺激になるのは大城でしょう。年齢も近いし、実績で見れば和真の方がある。“逆転された”となれば黙っていられない。再び和真の当たりが止まるようなことがあれば、大城が抜てきされる可能性もあると思いますよ」との声も上がっている。

 大城の本業は捕手ながら、首脳陣に打力を買われて最近は主に「5番・一塁」で起用されている。ここまで44試合で打率2割8分7厘、3本塁打、14打点。クリーンアップの一角として岡本の後を託される左の大砲候補は「後ろにもいい打者がいるので、つなぐことを意識しています」と話した。

 吉村打撃総合コーチは岡本の状態について「上がってきていると思うよ。本人はまだ納得していないだろうけど。こっちとしては(不振から)脱しつつあると思っているけどね」と復調段階と位置づけた。ただ、油断は禁物。岡本は2割5分6厘、11本塁打、38打点。史上最年少で打率3割、30本塁打、100打点の偉業を成し遂げたGの主砲は、その座を守り抜くことはできるか――。