巨人・原監督が煽る正二塁手戦争

2019年06月12日 16時30分

完敗に浮かない表情の原監督

“正二塁手”は誰の手に…。巨人は11日、西武との交流戦(メットライフ)に0―4で今季2度目の零敗。急きょ「ブルペンデー」となったレオ投にわずか3安打に封じられた。それでも貯金5で首脳陣に焦りはなし。今後のシーズンを見据えれば二塁の固定化も課題の一つで、首脳陣は新助っ人を“フル活用”しながら競争をあおっている。

 どうにも本塁が遠かった。発熱により登板回避した今井の代役で先発した中継ぎの佐野が降板する4回まで1安打。2番手で3イニングを投げたマーティンに平井、増田も打ち崩せず、無得点のまま試合終了となった。

 原監督は「つながりも含め、安打数もというところでしょうね」と試合を振り返り、吉村打撃総合コーチは「初めての投手で多少戸惑いはあったと思うけど、こういうケースはこれからもあるだろうから、もう少し対応しないと。対戦のない投手で大事なことはストライク、ボールの見極め。もうちょっと伝えるべきだった」と反省を今後の糧とした。

 カード初戦は落としたが、リーグ2位のまま。今後の戦いで固めていきたいポジションの一つがセンターラインの二塁だろう。シーズンを通じて固定起用する方針だった吉川尚が腰痛のため、4月14日に登録抹消。その後の44試合は田中俊(3試合)、吉川大(1試合)、増田大(1試合)、山本(34試合)を起用し、この日まで5試合連続で若林がスタメン出場した。

 若林は2017年のドラフト6位で入団した2年目で、内外野をこなせるスイッチヒッター。今季初めて先発出場した6日の楽天戦(楽天生命)はマルチ安打に1打点と絶好のスタートを切り、続く2戦目でプロ初本塁打をマーク。9日には早くも2号ソロを放った。この日は8番で2打数無安打、1四球だったが、ここまで打率4割、2本塁打、5打点、3盗塁と躍動している。

 まだまだ駆け出しながら「さらに上に駆け上がってほしい」と指揮官の期待も大きい。その二塁レギュラー争いに、首脳陣はカンフル剤として新助っ人を投入している。それがクリスチャン・ビヤヌエバ内野手(27)だ。ビヤ砲は主に一、三塁を守るが、試合途中から3度二塁に回った。実はその後も試合前の練習で二塁に入り、若林らヤングGに交じって鍛錬を積んでいる。元木内野守備兼打撃コーチは「何かあった時はどこでも守れるようにね。途中から出なきゃいけないこともあったから」としながら“別の狙い”も明かした。

「もともと(メジャーで)二塁をやっていたし、グラブさばきはいいよ。若いヤツらは油断できないよ。俺は口酸っぱく言っている。『隙を見せたら(ポジションを)取られるよ』ってね」

 要するに、ビヤヌエバの影をチラつかせることで、若手たちの尻に火をつけているわけだ。山本も「一緒に練習していたら、そういうこともあるのかなと思う」と危機感を募らせている。首脳陣が若手たちに見切りをつければ、ビヤヌエバを二塁でスタメン起用する可能性は十分ある。持ち場を明け渡さないためにはガムシャラに結果を残すしかない。