巨人・菅野 エース復活6勝目 他球団がスガスミ警報

2019年06月10日 16時30分

復帰戦で6勝目を挙げた菅野

 腰の違和感で離脱していた巨人のエース・菅野智之投手(29)が、25日ぶりの登板となった9日のロッテ戦(東京ドーム)で6回3安打2失点と好投。打線も14安打11得点と爆発し、11―3で復活の6勝目を飾った。注目されたこの日の女房役は小林誠司捕手(30)ではなく、炭谷銀仁朗捕手(31)。試合後、原辰徳監督(60)は炭谷のリードを絶賛するなど、交流戦後も「スガスミ」が続きそうな勢い。ライバル球団は警戒を強めている。

 お立ち台で菅野は「ちょっと時間がかかりましたけどホッとしています」と復活白星に笑顔を見せた。離脱前は6回5失点、6回途中10失点と2戦連続で炎上しており「銀仁朗さんがね、試合前もいろいろと相談できましたし、ピンチになってもうまく自分を引き出してくれた部分があった。感謝してます」と公式戦初コンビの女房役に頭を下げた。

 2回から走者のいない場面でもセットポジションで投げるなど、試行錯誤しながらの復帰のマウンドになったが、6回98球3安打2失点はまずまずの内容。原監督は「勝ち星がついたというところにね。価値はあると思いますね」とニヤリ。

 炭谷の起用については「最善策です。今、一生懸命、小林もリード面、勉強していると思いますが、銀ちゃん(炭谷)のほうがね一枚、二枚まで言わないが、一枚半上回っているという部分でね。そういう最善策になったというところですね」と説明した。

 リードが上回っているということは、今後は炭谷中心で回していくことになるのか。対戦相手が機動力を使ってくるチームの場合は、リードよりも小林の盗塁阻止能力を優先する場合もありそうだが、他球団スコアラーは警戒を強めている。

「菅野―小林コンビの配球の傾向は、もう全球団が把握している。一方、炭谷はひとつ前のボールの残像をうまく利用する。内角も大胆に攻めるし、去年の榎田(西武)など軟投派の変化球投手のリードが巧み。交流戦後も菅野―炭谷コンビを続けるようならデータを集めていかないといけない」(セ球団スコアラー)

 この日の菅野について、本紙評論家の伊勢孝夫氏は「走者なしでのセットは、そのほうがクセなどが出にくいという意味もある。いろいろ考えているようやね。菅野はスライダーと外角の真っすぐの組み合わせがほとんどだから、読みやすいタイプの投手なんやけど、配球が読まれていると感じているのなら、捕手を代えるのが手っ取り早い」と指摘した。

 もちろん小林が炭谷の配球を参考にするなど、リード面で大きく成長できれば、再び首脳陣を悩ませることになる。

 エースの正妻争いが激しくなればなるほど、原巨人は活性化しそうだ。

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