西武・山川”芯食わず打法”の極意

2019年06月08日 13時00分

 56試合を終えて25本塁打とパ・リーグのキング争いを独走する西武・山川穂高内野手(27)が“芯食わず打法”に確かな手応えをつかんでいる。

 7日のDeNA戦(横浜)は先発・今永にタイミングが合わず4打数無安打3三振だったものの、6日の広島戦(メットライフ)では2打席連発。相手先発・山口の外角スライダーを完璧にとらえ右中間スタンド上段まで運んだ24号2ランは山川が「久しぶりにバットに乗るというか“噛んだ”気がした。完璧。打ったことのないような打球」と自画自賛した芯を食った一発だった。一方で、アドゥワの低め速球をすくい上げた25号ソロは「上がりすぎたかなと思ったけど、行ったな、と」という芯こそ外しているが、パワーと技で左翼席に運んだ山川特有の本塁打だった。

 かねて「僕は芯以外に当たった時もパワーで持って行きたい。これはパワーがないとできない技なんです」という山川が自己判定する25本の内訳は、完璧に芯を食った本塁打は「5本あるかないか。外れているのは20本ぐらいあるんじゃないですか」という割合だ。

 山川は「(芯を)外して打つのが大事。外した時に(打球に)角度をつけるのが大事ですね。芯に当たった時だけホームラン打てます、だけじゃ50本は打てない」と断言。その公約を果たすためにも“芯食わず本塁打”の量産は絶対条件となる。

 芯を外すといっても動いている110~150キロ台のボールを打ちに行って、フルスイングしたバットとボールの打点の誤差は数ミリ~数センチ程度の話。「だからスイングスピードだったり体の使い方というのを真っ先に考えます。芯に当たるか当たらないかは一瞬のことなんで。自分の体の使い方だけを50本に向けてやっている感じです」

 昨季、自己最多となる47本塁打をマークした山川が目標にするシーズン50本塁打を達成した日本選手は王貞治、野村克也、落合博満、小鶴誠、松井秀喜の5人しかいない。大台突破に向け、山川は芯を捉えなくても打球をスタンドインさせる体力と技術の維持に神経を削っている。