巨人・マシソン復肩で救援陣も再建だ V方程式の構築が待ったなし

2019年06月07日 16時30分

8回二死一、三塁を切り抜けたマシソン

 不安解消なるか…。巨人は6日、楽天との交流戦(楽天生命)に2―1で競り勝ち、2カード連続の勝ち越しを決めた。3年ぶりの先発となった桜井が7回途中1失点と好投し、4人の継投で反撃を断ち切った。中でも光明は、手術と感染症を乗り越えたスコット・マシソン(35)の復帰。流動的な起用が続くブルペン勢の疲労はすでに蓄積しており、V方程式の構築が待ったなしの状況となっている。

 綱渡りながら価値ある1勝をもぎ取った。先発駒不足のため、中継ぎから1163日ぶりの先発マウンドに立った桜井は緩急をつけた投球で6回2/3を3安打、1失点。バトンを受けたリリーフ陣は、まず高木が二死三塁のピンチを切り抜け、8回はこの日再昇格した森福がワンポイントリリーフ。そして左ヒザ手術と難病の「エーリキア症」を克服したマシソンが今季初登板し、走者を出しながらも何とか無失点で抑え、9回は中川が3者連続三振に仕留めた。

 試合後の原監督も上機嫌で「期待通りというか、いいピッチングをしてくれましたね」と桜井をたたえ、8回を小刻みな継投でしのいだ点を「結果的に森福、マシソンで0点に抑えたというね。非常にジャイアンツのブルペンのなかでも意義は深いと思いますね」と目を細めた。

 とりわけマシソンが復活の気配を見せたのは好材料。救援陣の再建は今季最大の課題でありながら、54試合を消化しても方程式を固定できていない。新クローザーと期待されたクックは開幕から1か月も経たずに右ヒジの違和感を訴えて戦線離脱。当初の構想で原形をとどめているのは代役守護神を託された中川だけだ。

 その左腕へとつなぐ“7、8回の男”は誰にすべきなのか。前夜に制球難を露呈した吉川光をこの日抹消し、遠征先の仙台から二軍へ。今遠征から合流したマシソンについても「大事に使わなきゃいけない。コンディションがちょっと心配ではある」(原監督)と接戦での登板には消極的だったが、実はすでにブルペンは危険な状態に陥っていた。

「9回の(中川)皓太は役割が決まっているからいいけど、7、8回も固定できないと登板する、しないにかかわらず、みんながブルペンで準備しないといけない。その分、疲れはたまるし、夏場や終盤戦を戦うころには使い物にならなくなりますよ」(チームスタッフ)

 すでに田原や高木、故障離脱した戸根らが3連投を経験。そうしたなかでこの日は何とか乗り切ったが、急がれるのは方程式の固定化だ。キーマンの一人となるマシソンは「イニングを終えられ、リードを守れて満足している。チームに貢献できるように頑張りたい」と力を込めた。

「7回、8回の順番が決まってくればね。何とか夏までに」とした水野投手コーチも「マシソン? そうなってくれたらうれしいよ」と期待を寄せた。G党が安心して終盤を見られる日はいつ訪れるのか。