原巨人に猫の目打線が再来!? 53試合でオーダ―45通り

2019年06月06日 16時30分

打線のやり繰りに思いを巡らせる原監督(左)

 巨人が5日の楽天戦(楽天生命)に2―4で競り負けた。敗因は救援陣の自滅だったが、注目を集めたのは打順だ。原辰徳監督(60)は前日4日に岡本を4番から外し、坂本勇を据えたばかりだが、今度は阿部慎之助捕手(40)を今季初めてスタメン起用。連日の打順変更で思い出されるのは実力至上主義の名の下、頻繁に打順を組み替えた第2次原内閣時代だ。本格的な“猫の目打線”再来となるのか――。

 何ともむなしい結末だった。0―2の6回に坂本勇のリーグ最速となる20号ソロで追い上げ、8回には岡本の適時内野安打で同点。しかし、その裏に中継ぎ陣が崩壊した。一死一、二塁で登板した5番手・吉川光がストレートの四球で満塁とし、代わった鍬原が押し出し死球。二死後にも押し出し四球を与えて万事休した。

 試合後の原監督は「4つ四死球を出して、よく2点で抑えたっちゃ抑えたんじゃないの?」と皮肉交じり。一球もストライクが入らず降板した吉川光の奮起を求めたが、注目すべきは2日連続で変更した打順だ。

 足の張りでスタメンを外れていた亀井が1番に復帰し、2、3番は丸、坂本勇の並び。そして4番は坂本勇ではなく、指名打者で阿部となった。DH制のある交流戦を戦う上で阿部の起用法は一つのポイントではあったが、いきなりの4番だ。指揮官はその理由を「チーム最善策」とすると、打線の組み替えについては「(相手投手が)右も左もということもあってね。DHですから思い切って(組み替えを)するというところですね」。

 4日の交流戦初戦では昨年から144試合、4番に座っていた不振の岡本を6番に下げ、好調の坂本勇を据えた。巨人の“顔”でもある座を競わせ、頻繁に変えることに異を唱えていただけに苦渋の決断かと思われたが、前日の試合後、原監督は「そんな深刻に、強く決断したとかではない」と言い切った。

 ここまでの53試合で早くも先発オーダーは45通り目となった。気になるのは前政権時の“猫の目打線”の再来だ。2014年には実に106通りの打線を組んでリーグ優勝に導いたが、この時はチームが過渡期に差しかかり、戦力のやりくりに苦心した末の策だった。

 しかし、原監督が現場を離れた3年間で岡本ら若い力も芽吹きつつあり、オフには巨額補強も敢行した。それでも打順を固定できないのが現状だ。これからも4番を中心に日替わりオーダーと化していくのか…。吉村打撃総合コーチは「相手が嫌がる打線を組んでいるということに変わりはないけどね」と語ったものの、それ以上の言及は控えた。今後の原監督の用兵が注目される。