不動の4番から6番に降格 巨人・岡本は原監督の荒療治に耐えられるか

2019年06月05日 16時30分

4番を外された岡本(右)の心中は…

 巨人は4日、楽天との交流戦(楽天生命)に3―2で逆転勝ちし、3連勝を飾った。ただ、試合よりも注目を集めたのは、この日の先発オーダーだった。開幕から不動の4番だった岡本和真内野手(22)を6番に降格させるなど大幅変更。原巨人の主砲が背負う“宿命”でもある荒療治に若武者は耐えられるのか…。

 8回に1―2と勝ち越された直後の9回、ビヤヌエバが楽天の守護神・松井から起死回生の7号逆転2ランを放ち、最後は中川が無失点で締めて交流戦白星発進。試合後の原監督は「満塁ホームランに匹敵するくらい価値ありますね」とビヤ砲をたたえたが、この日最大の焦点は先発オーダーだった。

 坂本勇、丸の並びを初めて入れ替え、坂本勇を4年ぶりに4番起用。開幕から全51試合で4番に座ってきた岡本を6番まで下げた。昨季まで指揮を執った高橋由伸前監督の下、岡本が昨年6月2日のオリックス戦から続けてきた4番としての先発出場は144試合で途切れた。

 前監督の我慢強い起用もあって史上最年少で打率3割、30本塁打、100打点を達成した岡本を、原監督も4番に固定する方針だった。しかし、聖域を設けず、ちゅうちょなく切り崩すのも“原流”だ。

 指揮官は6番に下げた理由を「少し精神的に楽なところで、岡本を打席に立たせたいというところもありましたね。そんなに深刻に強く決断したとかではなく、ビッグベイビーが困っているかなっていうところで少し助けてあげようかと」と独特な言い回しで説明し「困ってないんだなと思った時には、さあ行ってみなさいと」と4番復帰に含みを持たせた。

 過去に原監督から巨人を背負って立つと期待された“4番候補”には数々の厳しい試練が与えられた。指揮官の母校でもある東海大相模からドラ1で入団した大田(現日本ハム)は何度も直接指導を受けたが開花できず、二軍落ちを繰り返し、ついにはトレードで放出となった。また、第2次政権時にFAで獲得した村田(現ファーム打撃兼内野守備コーチ)は、4番で代打を送られ、打順も下げられ、試合中に帰宅を命じられたこともあった。

 岡本も原監督が素質にホレ込み、2014年のドラフト会議で“強行指名”した思い入れの深い選手。打順降格は、今後も訪れる愛のムチの始まりにすぎないだろう。

 当の岡本はこの日、4打数2安打。1打席目はバットを折られながらも左前へ運び、試合後は「打順はもともと意識していないし、試合に出られたらそれでいい。そのなかで何とかできたら」と淡々と語り「“おニュー”だったんですよ。3本しかない大事なバットなのに、いきなり折れました」とニヤリ。何事にもブレない強心臓ぶりは健在だが、若き主砲は押し寄せる荒波を乗り越えていけるのか――。