西武・おかわり中村が到達した打の境地 “好調という概念を捨てること”

2019年06月05日 16時30分

サヨナラ打を放った中村(中)をウオーターシャワーで祝福

 西武・中村剛也内野手(35)が4日の広島戦(メットライフ)、4―4の延長12回無死満塁から左前にサヨナラ打を放ち、昨年のセ・パVチーム対決先勝に貢献した。

 打った瞬間、ガッツポーズで喜びをあらわにした18年目のベテランは「しっかりと集中して準備しました。ほんと、何でもいいんで、前に飛ばしてヒットになってほしいと思ってました」と価値ある一打を振り返った。

 これで交流戦では通算183打点となり、トップのラミレス(現DeNA監督)に並んだ。中村は「初年度から出てますし打席数も立っている」と謙遜。辻監督は「これまでの野球経験で、余計なことを考えずに自分のスイングを貫いてくれた」と信頼感を口にした。

 過去6度、本塁打王に輝く実力者もこの2年は「指定席」だった4番を山川に明け渡し、6~8番の下位打線から若き4番を援護している。

 そんな中村が最近到達した境地が“好調という概念を捨てること”。本人いわく「そう思っていても突然打てんくなるから。調子いいとかは思わない。(パ・タイ記録の6戦連続本塁打を打った昨年8月も)もっと打てると思っていた」と述懐する。

 欲をかけば好調はスルリとその手から逃げて行く。捨てることこそたどり着いた打撃の境地のようだ。