巨人・原監督の無意識グータッチ 実は危険なサインか

2019年06月04日 16時30分

原監督のグータッチ

 プロ野球は4日からセ・パ交流戦がスタート。セ・リーグ3位の巨人はパ首位を走る楽天との3連戦(楽天生命)で開幕を迎える。近年の交流戦では苦戦を強いられているが、4年ぶりに采配を振る原辰徳監督(60)の下ではどうか。チームでは指揮官の“よみがえったグータッチ”を巡って妙な一体感が生まれている。

 楽天との対決を控えたチームは3日に仙台入りし、移動前のジャイアンツ球場では先発投手陣が調整した。今カードで先発登板が予定される今村、田口、桜井も汗を流したが、台所事情は苦しい。大黒柱の菅野が腰の違和感で戦線離脱し、ヤングマンとドラ1左腕・高橋も不調のため二軍で再調整。開幕からローテを守れているのは山口だけで、最近までリリーフ調整していた田口と桜井はいずれも今季初先発となる。

「僕個人で言えば(先発のチャンスが)来たかと。ずっと狙っていました」という田口は「3人で今朝話したのは『3連勝しようぜ』と。僕たち先発が試合をつくれるように頑張っていきたい」と気合を入れ直した。

 難しいやりくりではあるものの、今いる戦力で乗り切るしかない。前日(2日)に観戦に訪れた山口オーナーからも「交流戦はなかなか苦しめられることが多いのでね、何とか少しでもいい勝ち星を」とゲキも飛んだ。

 そんな中、チームには原監督を巡って不思議な団結ムードも漂っている。発端は封印されたはずのグータッチの“復活”だ。

 異変が起きたのは、1日の中日戦(東京ドーム)。先発メルセデスが2回途中で早々とKOされ、序盤から4点を追う展開に。重苦しい状況が一変したのは6回だった。途中出場のビヤヌエバが中越えへ値千金の特大同点満塁本塁打をかっ飛ばし、ベンチはお祭り騒ぎ。普段は平静を保つ原監督もこの時ばかりは喜びを爆発させ、今季初の“正調式グータッチ”でビヤ砲を出迎えた。ただ、すぐに我に返ったのか、一緒に生還してきた後続の走者には差し出しかけた両拳からハイタッチに切り替えたのだった。

 今季の原監督は代名詞でもあるグータッチを自重。NPBが推進する時短や、拳を突き合せる高さが合わないことなどが理由だった。それでもナインの間では「ここぞの場面になったら出るのでは?」との見方もあったが、ついにお披露目されたわけだ。

 おかげでベンチのムードは最高潮に達したが、素直に喜べない面もあり「監督が思わずグータッチしたということは、それだけ切羽詰まっていたということ。グータッチが出ないぐらい安心していられるように頑張らないといけない」と結束を強めているのだ。

 グータッチが頻発してしまうようでは、平静を保てないほどチーム状態が悪いことを物語っているようなもの。2015年以降、4年連続で勝ち越せていない交流戦では果たしてどうなるか――。