2人の恩師が激エール 大腸がんからの完全復活目指す阪神・原口が一軍昇格 

2019年06月04日 16時30分

一軍に合流した原口

 大腸がんからの完全復活を目指す阪神・原口文仁捕手(27)が一軍に合流。4日のロッテ戦(ZOZOマリン)から出場選手登録される。

 3日に千葉市内のチーム宿舎で会見に応じた原口は「しっかりいい準備ができた。一軍に来たら結果がすべてだと思う。たくさんのファンの方から励ましのメッセージや千羽鶴を頂いた。同じ病気の方々や違う病気で闘っている方々の励みになれれば」と力強く語った。矢野監督も「一打席一打席をかみしめて試合に向かっていくと思う。気持ちの面では成長していると思う」と期待を込める。

 原口には2人の恩師からダブルエールが届いた。

「さきほど原口本人からLINEで『一軍昇格が決まりました』とメッセージが届きましたよ」と語るのは、原口が中学生時代に所属した寄居リトルシニア(現深谷彩北リトルシニア)の恩師・常木正浩監督。当時の原口は「そこまで秀でたところもない」選手だったそうだが「とことんまで努力ができるタイプだった上にチャンスでべらぼうに打てる“引き”の強い選手でした」と語る。

「強豪チームとの試合で原口が先制ホームランを打って、そのまま勝ててしまった試合があったんです。それが関係者の目に留まり帝京高校への進学が決まりました。あの一発がなければプロ野球選手・原口の誕生はなかったと思います。一軍で活躍してこそ本当の意味での“復活”。皆さんの励みになってくれるような存在になってほしい」

 進学先の帝京高校野球部・前田三夫監督も「彼の練習熱心さを見ていると、どうしてもモノにしてやりたくなる。そんな選手でした」。厳しい指導の下、様々なポジションを経験し捕手として開花。「努力と研究を怠らない姿は当時と何ひとつ変わってない。無理せず“今まで通り”頑張ってほしい」

 昨季原口は主に代打の切り札として82試合に出場。代打の球団最多安打記録「23」をマークした。不断の努力に裏打ちされた天性の勝負強さ。強い阪神には“代打の神様”が絶対に必要だ。