ソフトB入団の昨季全米ドラ1右腕・スチュワート 両親が明かした日本球界入り秘話

2019年06月04日 16時30分

入団会見で両親と撮影に臨んだスチュワート

 昨年の全米ドラフトで1巡目指名を受けたソフトバンクのカーター・スチュワート投手(19)が3日、福岡市内で入団会見を行った。この晴れ舞台を見守ったのが、父・カーターさんと母・パトリシアさんだ。19歳にして前例のない道を進む愛息への思い、そして決断の経緯を両親に直撃した。

 ――ご両親にとっても大きな決断、チャレンジだったと思うが

 父 日本の文化は素晴らしいと思えたので、そこまで難しい決断にはならなかったです。うちでは自分のことは自分で考えるように厳しく育てている。あの年齢の普通の子よりは広く物事を見られるんじゃないかと思ってます。

 ――近所に住むソフトバンクの駐米スカウト・スクルメタ氏から日本野球について聞いたとか

 父 13歳の時に投手コーチをしてくれたんです。高校時代もずっとアドバイスをくれて家族同士の付き合いをしています。ある日、ホークスについてのビデオや写真を見せてくれたときがあって、だんだんと興味や関心が湧いてきたんです。

 ――日本野球について、いろいろと調べた

 父 本やインターネットでNPBの歴史を勉強しました。そのうちホークスのフロントがわざわざ見に来てくれて、その日の息子はベストな内容ではなかったのですが、諦めることなく相手に向かっていく姿勢は見せられました。

 ――入団前にも来日していて、成功者であるサファテから日本野球について話を聞いたとか

 母 イエス! 協力的な方ですごく助かりました。アメリカ人という共通項しかないのに、自分や奥さんの電話番号なども教えてくれた。MLBだったら、ただの新入団選手にもかかわらずです。彼は日本に長く住んで、日本の生活を楽しんでいるアメリカ人です。どういうことが起きるのか、私たちが以前は考えてもなかったこと、気付いていなかったことも教えてくれました。

 父「ちゃんと頑張れば、絶対にこっちの人たちは良くしてくれるから」と教えてもらい
ました。

 ――とはいえ簡単に決められるものではない

 父 こういう選択肢があると説明しました。アメリカに残ってMLBのドラフトに選ばれること。8000マイル離れた日本に行って、より恵まれたマイナーリーグ(二軍)の施設、環境で2000人も入るファンの前でプレーすること。MLBを見ても田中(ヤンキース)、菊池(マリナーズ)、大谷(エンゼルス)と日本は若い投手を育てるのが得意だと思います。これは今回の決断の手助けになりました。いつになるかは分かりませんが(一軍の)4万人のファンの前でプレーする日が来ればと思います。

 ――多くの情報からメリットやリスクを伝えた上で、最後は本人の意思が決め手となった

 父 その通りです。何度も説明した上で最後に決めたのは息子本人です。彼が野球をやるわけだから。今まで彼が決めてトライしようと思ったことで失敗したことはない。今回の決断は簡単ではないかもしれないけど、やってくれると思っています。