開幕から球団史上初の5カード連続負け越しを喫し最大借金8から完全復活を果たし、貯金13で交流戦を迎えるセ・リーグ首位の広島。その雰囲気の良さがわかるシーンが3日、マツダスタジアムで行われた投手の指名練習で見られた。

 練習前に大瀬良大地(27)ら参加5選手の前で、佐々岡真司投手コーチ(51)が話をしていた時のこと。広島で残留練習をする床田寛樹(24)に佐々岡コーチが「しっかりテレビで試合を見ておけよ。(歓楽街の)流川じゃなくて家で見ろ」とクギを刺した。

 床田への注意とも取れる話に、選手は揃って静かになった。そんな空気の中でいきなりプロ2年目の山口翔(20)が笑いながら「佐々岡さん、面白いっすね~」と合いの手を入れた。これによりシーンとしていた他の選手たちは大爆笑。

 佐々岡コーチも「何が面白いんじゃ」と返しながらも苦笑い。「本当に面白いと思ったんです」と山口は周囲の反応に困惑しつつ照れ笑いを浮かべた。