日本ハム・吉村浩ゼネラルマネジャー(GM=54)が2日、今秋ドラフトの目玉となる大船渡・佐々木朗希投手(3年)の「1位指名」を明言した。

 この日、大船渡は岩手・一ノ関市内の球場で長野の強豪・佐久長聖と練習試合を行った。西武・渡辺GM、日本ハム・吉村GMら日米10球団、18人の編成担当、スカウトの前で先発した“令和の怪物”は今年最多となる149球を投げ完投。毎回の13三振を奪いながら、9安打4失点(自責3)で敗戦投手になった。

 夏の岩手県大会に向けた調整登板となった試合で、ストレートの最速は153キロ。変化球中心で4盗塁、4四球を許す課題も見えた投球だったが、プロの評価は変わらない。

 吉村GMは「間違いなく1位で指名します。志望届を出す前提だけど、評価としては比較検討にならない。他の候補へのリスペクトはあるけど(能力が)圧倒的すぎる。来週のスカウト会議ではっきり決めます。その方がスカウトも動きやすい」と12球団一番乗りで1位指名を明言。仮に同一ドラフトで大谷翔平投手との選択となった場合はという質問に「ピッチャーとしてだったら佐々木君の方が上かもしれない。そのぐらいの評価をしている」と言い切った。