阪神 新勝利の方程式「JFD」 矢野監督も手応え

2019年06月01日 13時00分

9回に追いつく粘りを見せた矢野監督

 31日の広島との首位攻防戦(マツダ)第1ラウンドに競り負けた阪神だが、試合後は思いのほかサバサバとしていた。首位・広島には4ゲーム差をつけられたが、矢野監督は「みんな、やるべきことをやってくれた。攻めの投球をしてくれた能見を責めるつもりは全くない」と延長11回にサヨナラ打を浴びた能見を含めて、善戦したナインをねぎらった。

 負けはしたが、8回から10回まで守屋―島本―藤川―ジョンソンの継投で好調赤ヘル打線を封じ込めた。今季の阪神は6回終了時にリードしていた試合で16勝1敗2分けと無類の強さを誇る。救援陣についた黒星は、この日の能見も含めて2つだけ。2005年にリーグ優勝を演出した伝説のリリーフユニット「JFK」になぞらえ、ジョンソン、藤川、ドリスの3投手で構成される現在の“勝利の方程式”は「JFD」と呼称されるようになってきた。

 JFKの一翼も担った藤川はこの日も9回に登板して三者凡退と完璧な投球を披露。13戦連続無失点で防御率1・69と輝きを放つ。10回に登板したジョンソンも、野間へ投じた5球目が打者の虚をついたとして「反則投球」とジャッジされる一幕はあったが、1イニングを無失点。こちらも防御率0・68と安定感は抜群だ。

 ブルペン担当の金村投手コーチが開幕前から目指してきた「最強の救援陣」は完成形に近づきつつある。ベテランの能見だけでなく、若い島本や守屋を競った展開で投入できるようになったことも大きい。「まだ5月。残り90試合以上もある」とは金村コーチの弁。リーグ3連覇中の広島に待ったをかけられるかどうかは、虎の救援陣にかかっている。