中日 鈴木博志の守護神剥奪に賛否両論

2019年05月31日 16時30分

封印した「スパイダーアーム」

 中日が30日のDeNA戦(ナゴヤドーム)に1―8で惨敗。この試合で鈴木博志投手(22)が守護神の座を剥奪されたことが明らかになった。前日29日は同点の延長11回から登板したものの、3安打されて決勝打を許し、今季2敗目を喫していたが、首脳陣の決断にチーム内外から賛否両論の声が上がっている。

 一夜明けたこの日は6点ビハインドの9回に“敗戦処理”として登板。トレードマークの捕手のサインをのぞき込む際、メジャー通算333セーブを誇るキンブレル(レッドソックスからFA)が行う通称「スパイダーアーム」をまねたポーズを封印したが、またも3安打を浴びて1点を失った。試合後、鈴木博は何を聞かれても「僕から言えることは何もないです」と繰り返すだけでショックの色はありあり。与田監督も「いろんな思いがあります」と険しい表情だった。

 そんな鈴木博のメンタル面について、チーム関係者は「キンブレルのポーズだってルーティンとしてこだわりを持ってやってきたのに、それを途中でやめてしまうなんてよっぽどのこと。首脳陣の考えた末の決断とはいえ、抑えから中継ぎに配置転換するのではなくて一度、リフレッシュのためにも二軍で調整し直した方がいいのでは」と指摘する。

 さらに30日現在、防御率は4・09と不安定ながらリーグ最多の14セーブを挙げていることもあり、中日OBも「キャンプから抑えは鈴木博でやるとやってきたのに、ここでやめるのは早すぎる。一貫性がない。広島の中崎なんか、あれだけしょっちゅう点を取られていても“抑え”を任されている。その一貫性を見習わないといけない」とバッサリ。

 阿波野投手コーチは二軍行きについて「そういう話はゼロではなかったが、少し違う展開で投げさせてみる」と明かしつつも「力いっぱいストライクゾーンに投げるだけになってしまっているので、一球一球の意味とかそういうものを少し積んでほしい。落ちるボールの習得だったり、制球力も課題。メンタルなのか、技術的な部分なのか、その見極めもしたい。遠回りとは思わせないように、いろんな方法は使っていきたい」と頭を悩ませている。

 代役の守護神はR・マルティネスか、ロドリゲスのどちらかが務めることになるが、今後の鈴木博の処遇が気になるところだ。