ヤクルトが泥沼から抜け出せない。30日の広島戦(神宮)に0—13と大敗。14日の同カードから始まった連敗は14まで伸びた。球団ワーストの96敗を喫した2017年以来の悪夢で、セ・リーグ記録でもある球団記録の16連敗にあと2と迫った。

 ローテーション通りならブキャナンの順番だったが、中5日で試合前まで1勝6敗と苦しんでいたエースの小川を投入。しかし、これが裏目に出た。小川は5回途中7失点と大炎上した。

 試合後には今季初の緊急ミーティングが開かれた。小川淳司監督(61)からは「勝ち負けは俺の責任。一人ひとり(うまくいかない)原因があると思うから(解決に向けて)やってほしい」との話があったという。チームの危機にベテラン青木は「何とかしなきゃいけないと思っていますし、ここまで結果が出ないと(選手も)つらい思いをしていると思います」としつつ「進むべき方向は間違っていないと思う」と訴えた。

 ここまでヤジのほとんどなかったスタンドからも小川監督に「辞めてくれ」という厳しい声が飛んだ。プロ野球記録は1998年にロッテが喫した18連敗。これ以上、不名誉な記録に迫るわけにはいかない。