中日・大野雄 禁酒中なのに原動力はビール

2019年05月30日 16時30分

 延長11回の末に29日のDeNA戦(ナゴヤドーム)を1―2で落とした中日にあって、明るい材料と言えるのが8回1失点と好投した先発の大野雄大(30)だ。チームが4連勝を逃したこともあり「ゼロに抑えられる投球をしないといけなかった。さらなる高みを目指していかないと」と表情は険しかったが、3勝3敗ながら防御率2・64はリーグ4位で、今季はエースの風格さえ漂う。

 今年は2月のキャンプインから、ビールかけするまでの禁酒を断行中。それでいて、ビールをモチベーションの一つにしている。本拠地ナゴヤドームでは6回以上を自責3点以内に抑えるクオリティースタート(QS)を達成すると「アサヒスーパードライ」が1ケース贈呈され、これを狙っているのだ。

 今季は9度の先発でQSは7度。特に本拠地では5回中4回のQSを誇る。エース左腕として君臨していた2014、15年にもナゴヤドームで8割以上のQSを達成していた。

「あのころは、ここで投げるたびに、ほとんどビールをもらっていたし、自分で飲んでいた。前は現物でもらって車に載せて帰っていたけど、2年ぐらい前からは工場から3日以内とかで出来たての缶ビールが送られてくるようになった。とにかくおいしいんですよ」

 もちろん、現在は禁酒中のため自分で飲むことはないが「親族や友人、知人に送って喜んでもらうことが励みにもなっている」と打ち明ける。

 この日は16年9月28日の巨人戦以来、81打席ぶりとなる安打を放ち、連続打席無安打にピリオドを打った。もともとチーム内で一、二を争う酒豪とあって今はジッと我慢するしかないが、大野雄は「ビールかけする時は泣くでしょうね」と禁酒と決別する日を夢見て張り切っている。