阪神は29日、巨人戦(甲子園)に延長12回、8―4とサヨナラ勝ちし2位に浮上。昨季から続いていた本拠地での巨人戦の連敗を9で止めた。

 4―4の延長12回一死満塁、最後の野手だった代打・高山俊外野手(26)が、右翼ポール際に1号サヨナラアーチを叩き込み、4時間半の熱戦に終止符を打った。

 劇的な幕切れに矢野燿大監督(50)は「野球ってすごい! 想像しないことばかり起きて興奮した」と大喜び。本拠地での巨人戦の連敗ストップに「それは多少考えることもあったが、目の前の試合を勝っていくしか頭になかった」と話し、最後は「明日は満員じゃないらしいので皆さんの力でね。満員でやらせてください!」と宣伝も忘れなかった。

 この日の勝利で視察した試合は8戦8勝となった藤原崇起オーナー(67)も「ファンの皆さんのご声援でこんなに感激できるものかと…。家に帰って涙を流しながら寝ます」と大興奮で球場を後にした。