“日本で一番”と呼ばれるオリックス・山本を支える「強心臓」と「やり投げトレ」

2019年05月29日 16時30分

 オリックス3年目の山本由伸投手(20)が28日のソフトバンク戦(京セラドーム)に先発し、またも快投を披露した。最速153キロの直球とカットボールで決定打を許さず、7回を6安打無失点で3勝目をマーク。防御率1・38で12球団トップに躍り出たばかりか、ソフトバンク戦は今季3試合で計24回を無失点に抑える無敵ぶりだ。

「ソフトバンクを得意にしているわけじゃないけど何とか抑えられてる。どこに投げるのも一緒ですよ。たまたまです。防御率1位は狙ってできるものではない。試合への準備がいい感じでできているからと思う」。笑顔でそう話す山本に対し、ソフトバンクからは「いま日本で一番の投手。菅野(巨人)よりもいい。田中(ヤンキース)くらいの威圧感がある」とお手上げの声も上がった。

 その強心臓ぶりはチーム内の誰もが舌を巻く。「マウンド度胸はすごいし、調整にしても自分というものを持ってる。思ったことをすぐ口にするし、細かいことを気にしない鈍感力がある」「コーチの言うことでも自分のためになることしか聞いていない。それ以外は右から左。20歳なのにすごい」と、もっぱらだ。

 山本は投球フォームに生かすため、小型のやりを投げる「やり投げトレ」を取り入れている。肩、ヒジにかけて直線的に腕を振ることを意識するもので、こちらも周囲の「そんな投げ方で負担がかからないのか」との心配をヨソに「このフォームにして疲れなくなった」と豪語しているという。

 ここまで8試合に投げて打線の援護は計10点。この日の3点は今季最多だった。“投げやり”にならず黙々と投げる20歳の若武者が、借金7で最下位に沈んでいるチームに刺激を与えている。