巨人・原辰徳監督(60)が28日、阪神戦が雨天中止となった甲子園球場で、中島と陽岱鋼にマンツーマンの打撃指導を敢行した。

 報道陣をシャットアウトして約1時間。直接指導を受けた中島は「(原監督に)ボールを投げてもらって打ちました。(助言を受けたのは)体全体と手の動かし方ですね。監督が自分でやっていただいて、すごくありがたかった」。一方の陽岱鋼も「得たものがたくさんあった」と白い歯をのぞかせた。

 ここまで中島は打率1割9分4厘、0本塁打、2打点と苦しい日々が続き、陽岱鋼は打率2割7分6厘、2本塁打、8打点。打撃成績自体はそこそこだが、同じ右翼の亀井が好調のため、対左腕以外は先発から外れるケースが多い。

 トスを上げ、さらに打撃投手役も務めて汗びっしょりになった原監督は「2人を相手にだから疲れたよ」と苦笑い。そして「何か少しでもいい方向に向かえばいい。持っている力からするならば100%の力が出ているわけではない」とぴしゃり。非公開としたのは「狭い所だと余裕がなくなる。言っちゃいけない言葉を使うこともあるが、選んでするというのは本来の指導でいうとちょっと違う。しかし鉄拳は振るっていない。そういう中でやった」と“言葉のムチ”を振るったことを明かした。

 果たして“原流”のメスが2人を再生させられるか。