巨人・坂本勇がタブーなきドSいじり チームに一体感をもたらす

2019年05月28日 16時30分

新神戸駅に降り立った坂本勇

 Gの“ドSキャプテン”がエンジン全開だ。2位巨人は、28日から0・5差と肉薄する3位阪神との3連戦に臨む。今季も3戦全勝と相性抜群の甲子園で一気に突き放したいところだが、その原動力となるのは、打撃3部門でリーグトップ3に入る坂本勇人内野手(30)だろう。攻守の要となるだけでなく、就任5年目の主将としても愛ある「無差別イジリ」でチームに一体感をもたらしている。

 前夜に王者・広島の快進撃を止めたチームは27日、上々のムードで関西入りした。首位から転落しても、上位をキープできる要因は坂本勇の活躍が大きい。開幕からの連続出塁記録こそ「36」で途絶えたが、セ・リーグ記録を更新。27日現在、16本塁打はリーグ単独トップで打率3割3分、35打点はいずれも同3位と圧倒的な安定感を誇る。

 さらに、チームを束ねるキャプテンとしての貢献も計り知れない。24日に“頭部死球”を受け、乱闘寸前の事態にまで発展させてしまった同郷(兵庫・伊丹)の中島に対しては、さっそく先輩イジリを開始。球がぶつかったシーンを身ぶり手ぶりで再現して笑いを誘った。

 また、飲酒トラブルを起こし、再びナインの信頼を失った澤村にもツッコミを入れた。まだ腫れ物のように扱われていた19日の試合前にはこんなひと幕もあった。ナゴヤドームの三塁ベンチ付近から左翼方向へロングティーを始めると、外野での投手練習に向かう澤村がベンチからグラウンドへ。そこで坂本勇はニヒルな笑みを浮かべながら「頭デカいから気をつけろよ!」。キョトンとした表情の右腕に、周囲は和やかなムードに包まれた。

 澤村とは同じ1988年生まれという間柄でもあるが、相手が先輩であろうと坂本勇の“毒ガス”は容赦がない。山口とともに3、4月の月間MVPに選出された際の会見では、お互いの優れた点を問われて「まず体が強いところ」と持ち上げたかと思えば「プラス、(何も考えずに)投げてるだけなのかなあと思っていたけど…」とブスリ。直後に「(山口が)巨人に来て、野球に対して考えてるんだなって改めて思った。すみません、余計なこと言って」とフォローを入れたが、先輩右腕は笑いをこらえ切れなかった。

 こうした言動に、チームスタッフは「勇人なりのキャプテンとしての責任感でしょう。チームのまとめ役として、目配りも気配りもできる。多少、キツい言い方でも、それはチームのためを思ってのことだと思います」と感心しきりだった。

 坂本勇のキャプテンシーには以前、原監督も「関東風の(阿部)慎之助から、やや関西風のところが勇人流なのかな。ベンチでは声を出しているし」と評価していた。

 5年ぶりのV奪回へ、チームの結束は不可欠。“ドSキャラ”が全開となってきた主将が、ますますチームをにぎやかにしてくれそうだ。