中日・周平 8年目覚醒のワケ

2019年05月27日 16時30分

 中日・高橋周平内野手(25)のバットが手がつけられない。26日のヤクルト戦(神宮)で3号ソロを含む3安打3打点の大暴れ。3試合連続の猛打賞で、チームの3連勝に大貢献した。

 これで5月は月間8度目の猛打賞をマーク。巨人・川上哲治(1951年9月)、オリックス・イチロー(96年8月)ら球界の偉大な打者に並ぶプロ野球最多タイ記録となった。

 バットを振れば安打が飛び出す状態に、高橋は「結果が出ているからいいんじゃないですか」と涼しい顔。しかし、4月下旬にスランプに陥った時と比較して「自分の中ではバッティングがまったく違う」と言い切る。

 その中身について波留打撃コーチは「(打撃の始動が)遅れることがなくなった。ポイントとタイミングのコツをやっとつかんだ。今までは右往左往していたけど、やっと自分の核心というものがつかめたのでは」と目を細める。技術面以外の要因として村上打撃コーチは、今季からキャプテンに就任したことを挙げながら「みんなを引っ張っていこうという気持ちがすごくある。失敗を恐れず、自覚が出てきて、結果も出るようになってきた」と最敬礼する。

 26日現在、打率は3割4分7厘を誇り、リーグ2位。5月はまだ4試合もあり、月間猛打賞のプロ野球新記録を達成するチャンスは十分ある。それでも「そこは別に気にしていない。とにかく1日1本打つことが難しいんで。その4試合がすべてじゃないんで、普通にやるだけです」とケロリ。「打撃の神様」とイチローに肩を並べた高橋が、未完の大器と言われ続けながらも8年目にしてついに覚醒したようだ。