巨人・上原 02年秋にメジャー行きド直球質問したが…

2019年05月21日 16時30分

メジャーデビュー戦でヤンキース・松井(手前)と初対戦。3打席無安打に抑えた上原(09年)

【取材のウラ側・現場ノート】上原と初めて会ったのは、私が巨人担当になった2001年。上原は入団3年目でも圧倒的な存在感を放っていた。

 一時期とはいえ、ほんのちょっぴり距離感が縮まったと感じたのは、02年の秋だったと記憶している。「ポスティングシステム(入札制度)でメジャーに行きたいのか?」という“ド直球”の質問を思い切って本人にぶつけてみた。ぶち切れられるかと思ったが、意外にも上原は「いえ、ポスティングはしませんよ。巨人は認められていませんから」などと現状説明に加え、ストレートな心情も赤裸々に述べてくれた。

 ここからだんだんと話をするようになり、一度だけだが食事をごちそうになったこともあった。海外FA権を行使してメジャーリーグへ移籍してからは接点がないままだったが、素顔は実直でどこまでも熱いハートの持ち主。日米を股にかけながら、古き良きプロフェッショナル像も漂わせた男がユニホームを脱ぎ、どのような第2の人生を歩むのか。今後も「雑草魂」を胸に自分の生きざまを貫いていくことだろう。

(元巨人担当・三島俊夫)