阪神 “鬼門”甲子園克服へトラ寺のご加護

2019年05月20日 16時30分

甲子園のベンチ内に置かれていた張子の虎(2008年6月)

 阪神がまたまた本拠地で苦しめられている。19日の広島戦(甲子園)に1―5と完敗し、今季3度目の同一カード3連敗。勝率5割に逆戻りしたが、それ以上に気になるのが昨年21勝39敗2分けと“鬼門”だった甲子園で5連敗、早くも13敗(8勝)と再び泣かされ始めていることだ。

 この日は9回に中谷の適時打で完封阻止の1点を返したが、振り返れば今季5度のゼロ封負けは全部、甲子園での試合…。敵地ではバカスカ打てるのに、ここに来るとダメになる。矢野燿大監督(50)は「ドームでの巨人戦ではよく打ってたし、分析できていないところもある。(甲子園では)消極的になりすぎているかもしれないし、気持ちが先行しているのかも」とうなだれた。

 清水ヘッドも「甲子園で勝てないとか選手が洗脳されている部分があるのか…。一つひとつ勝って払拭していくしかないんだが…」と首をひねるしかなかった。

 昨年の最下位転落の原因が甲子園で負け続けたことにあるのは明白。球団営業部らフロント組にとっても頭の痛い話だが、そんな虎の窮地に「救いの手」を差し伸べたのが、奈良・信貴山の名刹で通称“トラ寺”と呼ばれる朝護孫子寺だ。

 伝承では聖徳太子が開祖とされ、寅の年、寅の月、寅の日、寅の刻に毘沙門天が太子の前に現れ、その加護によって宿敵・物部氏に勝利。以来、必勝祈願の有名寺として参拝者が後を絶たない。

 同寺の野澤貫主は「トラがらみでもありますし、やはり阪神さんが元気でという思いはある。阪神さんが頑張れば寺を訪れて祈る方も増えていきます。選手の皆さんも必ず勝つと信じて祈ることが大事。我々も応援していきたい」と後方支援を約束した。

 実は今回、阪神も谷本球団副社長が「やはり同じ虎の縁ということもあって行くべきと思いました」とチームを代表して開幕前、極秘に特別な御祈祷を受け必勝祈願を行ったという。

 阪神では2010年当時の真弓監督、坂井前オーナーら球団トップが必勝祈願に出向いて以来、実に9年ぶり。当時は甲子園のベンチ内にトラ寺が作製した「張り子のトラ」が置かれたほどで、成績も4位から2位に躍進するなど御利益があったのも事実だ。

“トラ寺パワー”で鬼門化阻止となるか、注目だ。