おちおちリハビリもしていられない? 二軍調整中のソフトバンクのデニス・サファテ(38)が5月に入って失点が目立つブルペン陣に思いのこもったメッセージを送った。

 一昨年に史上最多の54セーブをマークした鷹の最強守護神は昨春に右股関節の手術を受けて現在も懸命にリハビリを続けている。ただ、そんな中でも救援陣の苦しい現状は気になるようで、本紙の問いに「ちょうどみんな疲れが出てくる時期だと思う。自分が必要であることは分かっている」と歯がゆい思いを口にし「できる限り早く戻って、彼らが今まで頑張ってきた分も休みを与えられるようにするつもりだ。もう少し待ってほしい。そうできる状態にして戻らないといけない」と続けた。

 柳田ら主力野手に故障者が続出している中で、救援陣は開幕からフル回転してきた。しかし、ここにきて8、9日の楽天戦での2試合連続サヨナラ負けに始まり、直近8試合は2勝6敗で3カード連続負け越し。5月は守護神・森が2敗を喫して防御率8・44、セットアッパーのルーキー・甲斐野も1敗を喫して防御率10・38だ。そんな状況に、サファテは愛弟子でもある森に対して「太りすぎだ。少し痩せた方がいい。そうすれば大丈夫だ」と愛のあるゲキを飛ばす。

 自身の状態も着実に上がっている。2週間ほど前から立ち投げでのブルペン投球を再開。「感覚は良くなってきた」と手応えも感じている。完全復活へ向け、まずは2週間後をイメージして実戦復帰を目指すという。