日本ハム・吉田輝 体調不良で登板回避も「勇気」で株上げた

2019年05月18日 13時00分

先発を回避した吉田輝

 日本ハムのドラフト1位・吉田輝星投手(18)を不運なアクシデントが襲った。17日のイースタン・リーグのDeNA戦(横須賀)で先発予定だったが、試合前練習中に倦怠感と腹部の張りを訴え、急きょ登板を回避。この日は実戦復帰した清宮と初の新旧ドラ1共演も予定されていたため、球場に駆け付けた1514人の来場者からはため息が漏れた。吉田輝は試合中に寮へ戻り療養。18日朝に病院へ行き、体の状態を見て今後の方針を決める。

 突然の出来事に選手やスタッフ、報道陣の間には激震が走ったが、予期せぬものではなかった。関係者によると、事の始まりは14日ごろ。千葉・鎌ケ谷の選手寮「勇翔寮」で生活するある選手が発熱や腹痛などの体調不良を訴えると、後に続くように複数の寮生が同様の症状を訴え始めたという。高橋トレーナーは現在体調不良を訴えている選手について「同様の症状で2、3名います」と話すが、16日の段階で7人ほどいたとの情報もある。現時点では該当選手の隔離などは行われていないが、拡大防止のため他の選手とのトイレを分けるなど、過度な接触は避けるよう対処している。

 この日の練習前には、チームスタッフが集まった選手らに「広がってしまう可能性もあるので、みんなのためにも体調不良を感じている選手は勇気を出して申告してください」と宣告。これに吉田輝は正直に手を挙げ、今回の登板回避に至ったという。憧れの清宮との初共演だっただけに、吉田輝自身、辛酸をなめる思いだったに違いない。だが、この行動に選手からは「偉いよな。よく勇気を出して手を挙げたよ」と称賛の声も上がった。

 同じ寮で共同生活をしている以上、はやり病などが起こってしまうのは仕方のないこと。その中で、拡大防止のためにした吉田輝の行為は大きな意味を持つ。登板回避にこそなったが、チーム内から別の形で評価を上げる格好となった。