巨人・澤村の一軍投入は吉か凶か 騒動後謝罪なしで二軍ナインはガッカリ

2019年05月17日 16時30分

一軍昇格が決まった澤村

 まさかの劇薬投入だ。巨人・澤村拓一投手(31)が17日の中日戦(ナゴヤドーム)から一軍に合流することが16日までに決まった。ブルペン陣をテコ入れするべく救援に“再々転向”となったが、最近飲酒トラブルが発覚したばかり。騒動自体は決着しても、その後の本人の振る舞いを含めてチーム内の評判はさらにガタ落ちだ。いったい、どんな化学反応が起きるのか…。

 4連敗中と元気のないチームの立て直しに、原監督が再び大胆な入れ替えに踏み切った。この日、野上、立岡、マルティネスの出場選手登録を抹消し、代わって二軍戦で3戦連続本塁打を放ったゲレーロと桜井、そして澤村の昇格を決めた。

 名古屋への移動前に取材応対した指揮官は澤村について「リリーフに入ってもらいます」と明言した。一度は指揮官自ら先発転向を打診したが、澤村はリリーフを直訴。本人の意思を尊重したものの結果は出ず、キャンプ最終盤に「1点を窮屈そうに守っている」と先発へ回した。そこから二軍で先発調整を続けていたが、流動的な起用が続くブルペン強化へ再度の配置転換となった。

 指揮官は「先発をやったことによって、そういうもの(窮屈さ)が取れたように私には見えました。だから“専門職”の方で頑張ってもらおうと。彼とも話をして納得したということ」とし、三沢ファーム投手コーチは「1イニングで投げていたのが先発することによってスライダーやカットを交えて打者の反応を見ながら打ち取れるようになった。緩急が使えている」と澤村の改善点に言及した。

 ただ、ナインは配置転換よりも澤村を一軍昇格させたこと自体に驚いた。今季初先発した4月6日のDeNA戦(横浜)では4回途中4失点KO。再び二軍生活となった矢先、同月中旬の未明に酒に酔った状態で見知らぬ男性に対して暴力沙汰を起こした。すでに相手側との示談は成立し、澤村本人も球団を通じて謝罪のコメントも出している。ただ、今月上旬に騒動が明るみに出たばかりとあって、「何で澤村?」と首をかしげるナインが続出している。

 トラブルそのものは落ち着いても、その後に澤村が取った対応に同僚たちは心底ガッカリ。二軍選手の一人は「結局、本人からチームへの謝罪はなかったですね」と明かすと「今回は被害届が出ていないとはいえ、事の大きさの問題ではないと思うんですよ。少なくとも、彼は同じユニホームを着て外でトラブルを起こした。『巨人』という看板を背負っている人のみんなに迷惑をかけたわけですから『今回はお騒がせして申し訳ありませんでした』くらいは言うのが普通だと思いますけどね…」と残念そうに話した。

 こうした行いは当然、一軍にも届いている。「毒を盛られても栄養にしないといけない」を身上とする原監督。さらに孤立を深めた澤村の投入は、果たして好転材料となるのか――。