阪神・糸井支える恩師の言葉

2019年05月16日 16時30分

先制弾を放った糸井

 阪神・糸井嘉男外野手(37)が15日の巨人戦でチームを2位浮上に導く猛打賞の活躍だ。初回、2号2ランを右翼席に叩き込み、菅野攻略の突破口を開くとその後も勢いは止まらず3安打3打点の大暴れ。超人は「2連勝できてよかった。(本塁打は)『もういってくれ!』と思っていた」とニッコリ。矢野監督も「(自分の打撃に)納得できていない部分もあったと思うけど、今日で気持ちも上がっていってくれる」と復調に期待を寄せた。

 これで打率は3割1分1厘にまで上昇。上り調子の超人が今季胸に秘めるのが原点回帰の精神だ。昨オフ、日本ハム時代に指導を受けた大村巌打撃コーチ(49=現ロッテ一軍打撃コーチ)を同じく大村流指導法で打撃開眼したDeNA・筒香嘉智外野手と初めて“接待”。2人合わせて推定年俸8億円と豪華なうたげとなったが、糸井にとっては「大村さんがいなかったら、打者としてやっていけていない。当時は手の皮が痛くなり過ぎて、手袋取りたくなくなるくらい振ったけど。まだまだ頑張らんと!」と初心を思い返すとともにこれまで以上にバットを振ることを誓う機会になった。

 入団3年目に打者転向が決まった際に付きっきりで指導してくれたのが大村コーチ。「お前はバットを振る数では他の選手より何億スイングも遅れているんだ!」とゲキを飛ばし、深夜まで練習に付き合ってくれたのは昨日のことのように覚えている。

 そして、今後も初心忘るべからずの精神を貫くため「鎌ケ谷に行きたいね」と血と汗と涙が詰まった思い出の地への訪問も検討しているという。

 今回の巨人2連戦はいずれも一番乗りで球場入りし、入念なストレッチや映像分析をするなど若手時代と変わらぬストイックぶりで結果を出した。「ワッショイしたい!」と14年ぶりのリーグ制覇&34年ぶりの日本一を目指す超人のバットはさらに加速しそうだ。