右手有鉤(ゆうこう)骨の骨折により戦線離脱していた日本ハムの清宮幸太郎内野手(19)が14日、イースタン・ロッテ戦(鎌ケ谷)に「3番・DH」で先発出場し、約2か月半ぶりの実戦復帰を果たした。初回の第1打席はやや差し込まれたような形で三邪飛に倒れると、4回の第2打席はカウント2―2から捕邪飛に打ち取られた。

 試合後、清宮は「楽しかったです。(凡退については)スイングのキレがまだかな、と。良かったら打てたのかなと思います」。荒木二軍監督も「さすがに2か月半くらい空くのはきついんだな、というのが正直なところ。けどスタートは切れてるし、彼のことだから(復調は)すぐじゃない?」とフォローした。

 今後については「打てない守れないじゃ上がったところで一軍に迷惑がかかる。ただ彼の場合は打てるようになれば(昇格の)声がかかると思う」と、一軍復帰への条件を語った。

 この日は試合前からハプニングにも見舞われた。三塁でノックを受けた際、イレギュラーした打球が口元に直撃。口元を手で覆いながらグラウンドを去る姿に、球場内は一時騒然としたが、運よく軽傷で済んだ。

 変色した口元を見た先輩選手からは「幸太郎、チョコレートでも食ったんか?」と、つまみ食いをしたかのようにからかわれ「違いますよ」と照れ笑いを浮かべながら否定。何かと話題になる大物の復帰で、黄金ルーキー・吉田輝もいる鎌ケ谷はいっそうにぎやかになってきた。