阪神・ジョンソン“無双” 今後は守護神起用も

2019年05月15日 16時30分

7回に登板したジョンソン

 阪神は14日の巨人戦(東京ドーム)に4―2で快勝。昨季から続く対巨人戦の連敗を9で止め、令和初の伝統の一戦を白星で飾った。

 勝ち越しに成功した直後の7回、矢野監督がマウンドへ送ったのは、通常は8回を主戦場にしている助っ人右腕のピアース・ジョンソン(28)だった。この日、二塁打と三塁打を放っている重信、そしてセ・リーグ記録の開幕36戦連続出塁記録を更新中の坂本勇らに打順が回ってくる一番の“難所”をジョンソンに任せた決断について、矢野監督は「点も取った直後のことだし、そこで流れを止められるのはジョンソンだけだと思った」。

 指揮官からも、今や全幅の信頼を寄せられているジョンソンは、この日最速の155キロをマークした直球と伝家の宝刀パワーカーブを武器に、重信を左飛、坂本勇を空振り三振、丸への四球を挟み4番の岡本を空振り三振に打ち取る快投を披露。巨人打線の反撃の芽を見事に摘み取り「どのイニングでもいけるよう準備はできていた。いつもと変わらずいけたよ」と充実した表情で会心のマウンドを振り返った。

 今季は19試合に登板し、許した失点はわずかに1。防御率も0・47と“無双状態”で虎ブルペンを支えるジョンソンについて、金村投手コーチは「(これまで固定してきた)8回ジョンソン、9回ドリスという形も相手の打順などをみて変えていく可能性もある」と今後は守護神としての起用の可能性も示唆する。

 そのあまりにも圧倒的な投球内容に、阪神ファンからはネット上を中心に「来年ジョンソンはメジャーへ帰ってしまうのでは…」と早くも来季の去就に気をもむ声が上がっているが、心配は無用かもしれない。

 10日に28歳の誕生日を迎えた際「(来年の)29歳のバースデーも甲子園で祝うことはできるか?」との問いに「そうありたいね」とほほ笑みながら即答。来日前から夫婦揃っての親日家。満開の桜の花に心を奪われ、すしや焼き鳥など日本の食文化にも深い愛着を寄せている。

 常にチームメートへの感謝と気遣いを忘れぬ心優しい背番号52の“タテジマ伝説”はまだ始まったばかりだ。