阪神・矢野監督 打倒巨人へ異例方針「坂本に打たれてもOK」

2019年05月14日 16時30分

練習で江越を指導する矢野監督(右)

 今季巨人に0勝6敗といいようにやられている阪神・矢野燿大監督(50)が、打倒・巨人に向けて異例の方針を打ち出した。13日、甲子園球場での指名練習に参加した指揮官は14、15日の巨人戦(東京ドーム)に向けて「そらやり返したいよ。(6連敗したときと)チーム事情も状況も違うから面白い戦いができると思う。巨人が坂本とすれば、うちは近本がどれだけ機能してくれるか」と期待のルーキーをキーマンに挙げ、リベンジに自信をのぞかせた。

 勝敗を左右するのが鉄人・金本知憲氏を超え、開幕から36試合連続出塁のセ・リーグ記録を更新した坂本勇対策。しかし、矢野監督が打ち出したのは“打たれてOK”の心得だ。

「坂本に4本安打を打たれて勝てることもある。試合展開と関係ないところで出塁されてもたいしたことない。そういうふうに割り切っていかないと。目指すところは勝つことだから」

 どれだけ坂本勇に打たれてもいい。それよりも巨人からの今季初勝利が最優先だと強調した。

 実際に1試合で4安打もされれば笑えない事態になりそうだが、これは矢野監督なりの操縦法だ。これまでも「前向きな失敗ならいい」「抑えができる投手はうちにはたくさんいる」とナインに過度な重圧をかけずに、グラウンドに送り出すことで力を発揮させてきた。

 今回の“打たれてOK”に関してチーム内も「金本さんの記録が抜かれそうな状況なら『絶対抑えろ』となっていたかもしれないが、すでに抜かれてしまったのでそれも必要ない。坂本にやられても、他で抑えればいいと考えれば変なプレッシャーと闘わなくて済む」(チーム関係者)と歓迎ムードだ。

 まずは敵地で一矢報いたい阪神だが、作戦は成功となるか。