巨人・小林の打率が急降下 セ・パ交流戦から炭谷優先案

2019年05月14日 16時30分

小林の打率が下がってきた…

 4月21日から首位をキープしている巨人と2位ヤクルトとのゲーム差が1に迫った。再び突き放すためには得点力アップが重要な要素となるが、4月に打棒が爆発していた小林誠司捕手(29)の打率が急降下している。小林の正捕手奪取の期限は迫ってきており、再点火が必至の状況となっている。

 現在の巨人の先発ローテーションは菅野、山口、ヤングマン、メルセデス、高橋の5人。6連戦の場合はここに今村らが加わる。小林は開幕から菅野、山口の両エースを担当。11日のヤクルト戦(東京ドーム)では今季ここまで大城が担当していたメルセデスの登板試合でもマスクをかぶった。原監督は「小林は経験もありますし攻撃面も総合的に含めて」と敵左腕対策と説明。炭谷がヤングマン、高橋を担当している。

 チームは「正捕手・小林」に向けて傾いているように見えるが、問題はそう簡単ではない。強肩で鳴らす小林の長年の課題は打撃とあって原監督もキャンプでマンツーマンで指導。それが4月23日のヤクルト戦でピークの4割1分5厘をマークするなど4月は15戦で打率3割9分5厘、1本塁打、6打点とついに開眼したかと思われた。

 それでも指揮官は5月に入っても「3捕手併用」を継続。2割1分9厘に終わった昨季も4月に一時、首位打者だったため「小林が打つのは4月だけ」(球団関係者)と周囲も半信半疑だった。

「続けられるように練習頑張ります」(小林)と臨んだ5月だったが、7戦17打数3安打で月間打率1割7分6厘と“急速冷凍”。4月の貯金で打率3割2分3厘と依然として、大城(2割7分3厘)、炭谷(2割5分7厘)より上だが、2割台目前となっている。

 相川バッテリーコーチは「もともと誠司はそういう立場(=正捕手)だったのが(炭谷)銀仁朗も良くて大城も入ってきて競い合いがうまくできている」と好調ぶりに目を細めていたが“例年通り”になりかけている。

 それに加えてタイムリミットも迫っている。6月4日の楽天戦(楽天生命)を皮切りにセ・パ交流戦が始まる。昨年11月、FAで西武から炭谷を獲得した時から指揮官は交流戦での活躍を期待しており、小林の出番は自然と限られてくる。

 交流戦までのセとの残り17試合が小林にとって正念場となる。「守備に関してはもう世界一といっていいくらい」(原監督)と絶賛される小林だが、結果次第では盟友・菅野の女房役まで剥奪され約1か月間、先発を外された昨季の二の舞いとなりかねない。